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青空ーすべてはバランス

大腸ポリープのことーpart2 ポリープの大きさと切除

2022年4月3日(日)晴れ午後からくもり。
きのうは風が冷たかったが、今日は少しあたたかい。


検診などでポリープが見つかる。大きさによって2~3㎜から2㎝以上までいろんな大きさのポリープが見つかるけど、大きさによって治療方法が変わってくるのだろうか?

大腸ポリープ診療ガイドライン2020改訂第2版では
「径5mm以下の隆起性腺腫は内視鏡切除して良いが、経過観察することも容認される」となっている。なんともはっきりしない表現です。
実際、医者により意見が大きく二分されているそうだ。

径5mm以下のポリープについて「経過観察」を選択する医師たちは
「このくらいの大きさでは、悪性化する率が低いから、もう少し様子を見たほうがいい。見つかる都度切除して費用がかかるのに、経過観察で大きくならない可能性もあるから切除する効果がないではないか。切除すると出血や穿孔のリスクが伴う。そんなリスクをかかえても切除する危険性を避けたほうがいい。小さいポリープを切除していたらきりがない。」など、いろんな意見があるみたいだ。それもこれも成程納得できる。患者の方も毎年内視鏡を入れて検査して切除して、切除後のリスクの不安も抱える、なんてちょっと辛いかもしれない。

これに対して、小さい腺腫もすべて取る「クリーンコロン」派の意見は
「患者が再検査をしない場合もありうる。2年後と言ってるのに患者の都合で遅れて4年後になってガンが進行している場合もある。切除しておけばそんな心配はない。後々大きくなったら結局は摘除する。経過観察こそリスク。小さいポリープの中でも例外的に急に大きくなるポリープもある。」これらの意見がある。
でも、クリーンコロン派が増えてきている背景には、ポリープ切除の医療技術の進歩もあり、後押しされているようだ。

一度の内視鏡検査の機会に切除してしまう。小さなポリープをより安全に手間なく取れるようになり、切除後のリスクも少ない。という事になると、ガイドラインの表現があのようになることもうなずける。

内視鏡検査で採取された組織は病理検査に回され、はっきりとポリープの種類が判別できます。しかし、「どちらにしても切除しておく。」という選択肢がリスクを気にせず選べるのなら、それも患者にとっては安心で精神的・経済的・肉体的負担も少なくなる。





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