イスラエルの超正統派にも徴兵？

2024年7月24日（水）朝から雨で強く降ったり小雨になったりを繰り返していたが、夕方から晴れてきた。

イスラエルの超正統派にも徴兵？

イスラエルの最高裁判所は6月25日、これまで兵役が免除されてきた超正統派に徴兵を命じる判決を言い渡したという。

超正統派とは何？

ユダヤ教徒のなかでもユダヤ教の教えを厳格に守る人々は「超正統派」と呼ばれる。

人口およそ1000万のうち13％ほどいるという。世俗的な社会から距離を置いてユダヤ教の戒律やさまざまな規定に従って生活している。男性は10代のころから「イェシバ」と呼ばれる宗教学校に通い、生涯をかけてユダヤ教の教えを学ぶことを重視していて、仕事に就かない人も多くいるらしい。

インターネットの使用も制限されていて、通話のみの機能を備えた携帯電話を利用しているそうだ。

黒いスーツや帽子を着用して、もみあげを長く伸ばすなどの慣習がある。ニュースなどでそんな姿を見たことがある。この姿は慎み深さを表している。

まだある。安息日である金曜日から土曜日にかけては、労働にあたるとして電気や火を使った作業も原則行わない。子供を多くつくることは奨励されているそうで出生率が異常に高い。

こんな生活しているから収入が少ないはずだ。だから政府から生活保護という経済支援を受けている。

そんな特殊なこの超正統派に国民から不平等だと批判が高まっているという。
戦争状態にある今、徴兵された国民にも犠牲になった人が多いからだ。

最高裁判所は判決のなかで「厳しい戦争の中にあるいま、不平等による負担はこれまで以上に喫緊の課題であり、持続可能な解決策を進めなければいけない」と指摘したという。

これに対して超正統派の人たち数千人が抗議集会を開き「徴兵されるならば、死を選ぶ」と抗議したらしい。

ネタニヤフ首相は難しい判断を迫られているとされる。
超正統派の政党と連立政権を組んでいるからだ。

ちなみに、イスラエルでは原則として18歳以上のすべての国民に兵役の義務が課される。男性は32か月、女性は24か月の兵役。
でも、建国以来ずっと超正統派に対しては兵役が免除されてきたらしい。

ネタニヤフ首相はこれからどんな決断をするのだろう？

 

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