2024年2月4日(日)今日も晴れた。今日は立春だからきのうは節分でした。今月はどんな天候になるんでしょ。最近毎日地震情報見てますが、能登はもちろん日本各地でも震度1-2クラスが毎日発生しているからびっくりだ。北海道から沖縄までどこかで発生している。
明日からまた埼玉に行くからブログお休みにします。
2023年大晦日。家族が全員集まった。実はこの夜のために、とっておきの酒を準備していた。初めて対面する日本酒だから「多分おいしいだろう?多分素晴らしいだろう?」という期待を込めて、みんなで味わい楽しもうと思った。
いつもなら宗玄酒造の宗玄を準備するのだけど、今年は違った。
さぁ乾杯!とその瞬間、期待はこれまでに味わったことのない日本酒の味への感動に変わった。これまでの人生の中ではじめて味わった雑味のない、飲み込むまで透き通ったフルーティーな味が何の動揺もブレもなく一貫して口の中で踊って楽しませてくれる。アルコールの重みやツンとした感触を一瞬たりとも感じさせないやさしい味だ。
自然に「大事に飲もう!」と思った。
清酒 岩 IWA5
株式会社白岩が製造している日本酒だ。
2021年秋に富山県立山町に完成した新しい酒蔵を拠点に、フランスにおけるシャンパーニュ製造のノウハウを日本酒醸造に取り入れ、世界中で愛される日本酒の製造、販売を目指している。
建築家・隈研吾氏の設計
ちょっと変わった名前ですが、これには理由があります。
・岩 IWA 5
この酒造会社は富山県立山町白岩にある。この地名から名づけられている。2,000m級の立山連峰を望む世界でも有数の豪雪地帯を背景にしている。
創業者は何と!リシャール・ジョフロワ。フランス・シャンパーニュ地方生まれの人だ。
ドンペリニヨンの5代目醸造最高責任者として28年にわたり活躍してきたすごい人だ。
なんとなくわかってきたかな?
詳しいことは分からないが・・・きっかけは?
1991年に初めて日本を訪れている。数え切れない程日本を訪れ日本と恋に落ちたらしい。京都の伝統的な懐石料理や精進料理を探求する中で、日本酒にも惹かれていく。
リシャール氏は、長年の友人でもある建築家・隈研吾氏の紹介により、富山県富山市にある桝田酒造 代表の桝田隆一郎氏と知り合っている。桝田酒造と言えば「満寿泉」で有名だ。
酒蔵の地をここに選んだきっかけとなったらしい。
さて、IWAの5の数字は何を意味するのか?
リシャール氏によると、日本酒とシャンパンのあいだには多くの共通点があるらしい。
「日本酒はお米から造られ、ワインはブドウから造られる。ワインは単発酵で、日本酒はより複雑な発酵が絡んでくる。原料や技術における違いはもちろんありますが、日本酒とシャンパンは同じような口あたりと飲み心地を持っています。地球上で、こうしたフロー(口内の流れ方)を持つ飲みものはそう多くはありません。」
だから、自身がシャンパンで培った経験が日本酒に生かせると考えたのでしょう。
酒造りには、アッサンブラージュ(ブレンド)という新たな手法を用いる。
味や香りなどの要素が際立つ数種類の酒を醸造し、それらをブレンドする。
つまり、異なる産地で栽培された山田錦や五百万石、雄町(おまち)などの酒米を原料に5種類の酵母によって数種類の酒を造り、それらを絶妙な状態にブレンドしていく。
何という日本酒だ!!! こんな日本酒に生きている間に出会えて幸せだ。
「5」はバランスと調和を示す数。融合と本質を象徴している。
さらには5種類の酵母を用いていることや、酒米、産地、酵母、酛(もと)、発酵方法という、日本酒造りの5つの要素にも関係している。
ちなみに、岩IWA5の文字は書道家、木下真理子氏による。
こりゃ・・・岩IWA5という清酒の本拠地が世界中に知れ渡り、この日本酒が世界中の人々に感動を与える日が来るかもしれない。
翌日元旦。夕方から岩IWA5の残りをおせちとともにいただいた直後,地震が起きた。なんてことだ!!!
結局このお酒をお正月に空にすることはできなかったが、この体験をどう理解すればいいのだろうか?
写真は、白岩酒造のホームページから