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酒房 神ぐら(京都市東山区)

念願の「祇園デビュー」を漸く果たしました。



京都市東山区祇園花見小路富永町東入ル南側 「酒房 神ぐら」【1160】



今更おやじが解説する必要など無いとは思いますが、チョコットだけ薀蓄を、、、
祇園は一般に祇園町といい、東は八坂神社、南は建仁寺、西は鴨川付近、北は新橋通の広い地域を指し、古くは鎌倉時代から祇園社(八坂神社)の門前町として開け、江戸時代からは 遊興の町として発展、現在は花街を中心に高級料亭やスナックが密集した、賑わいの中にも艶やかさを兼ね備えた関西を代表する繁華街の一つです。



その花見小路通と東大路通に挟まれた「富永町通」の粗中間地点の「アミカビルⅡ」3階に在る、日本酒専門の隠れ家的バーです。



此処は地元のお酒屋さんのオーナーが、14年5月にアンテナショップとして開いたお店であり、おやじは今回、お店に所縁がある方と共に訪れる機会を得て、伺ったものなのです。



照明を落とした店内は独特の落ち着いた雰囲気があり、カウンター席のみの15名も入れば満員御礼となるコンパクトな造りでした(どこかしらカーブの雰囲気が漂います)

尚一人で切り盛りされている若い女将さんは、以前伏見の蔵元で酒造りに関わった経験を買われ、此処を任されているとのことです(所謂「日本酒版ソムリエ」ですね)



メニュー表①
伏見をはじめ厳選された日本酒がズラズラッと並んでいます。



メニュー表②
久保田、八海山等の有名銘柄も中にはありますが、殆どは小さいながらも実直に頑固に拘りを持って造られる蔵元の自信作ばかりとお見受けしました。



メニュー表③
勿論その時期に応じたお酒をチョイスしてあり、銘柄は都度変更となります。



メニュー表④
コチラはそれらに合わせた「おばんさい」メニューで、全て若女将の手作り品です。

銘柄を一通り眺めても(プロでもない限り)好みの酒は判別できませんが、そこは自身の嗜好(辛口の度合いやキレ具合)を女将にぶつければ、ベストの一献を選んでくれますよ。



澤屋まつもと(伏見)「愛山特別純米 ¥700」「Kocon(ココン)¥1,000」(いずれもグラス価格)

先ずは伏見のお酒を2つ頂きましょう。
「愛山(写真左)」   どこまでも澄み切った中にある重厚感と凝縮された旨味が舌を踊り、喉をすり抜け、後には爽やかさの余韻のみを残す素晴らしい逸品。  旨い!!!

「Kocon(ココン)」   見た目ワイン?と見紛うような出で立ちで、中身もそれに合わせたように度数13度と軽めのフルーティーな味わいが特徴的といえ、気泡も多め。  しかしながら一本筋の通った旨味があり、愛山に負けない実力の持ち主と言える。



木下酒造(京丹後市)「玉川 自然仕込純米酒(ひやおろし)」(お値段は失念しました。スイマセン)

ナント杜氏を務めるのはイギリス人のフィリップ ハーパーさんと言う方で、それがきっかけとなり一躍有名となった蔵元です。
一口含むと独特の濃厚な旨みが口内を走り抜ける、これぞ辛口と言える一杯です。



諏訪泉「満天星(ひやおろし)」 (これまた失念しました。スイマセン)

上述の3品を2~3杯仰ぎ、いささかグロッキー気味になり最後「地元鳥取のお酒がアリマスヨ」と言われ頂いたのがコレ。
諏訪泉特有のふくよかな旨みはそのままに、華やかさとキレを持つ馴染みのある一杯でこの場を締めくくりました。



「先付(冬瓜の煮物)」
ダシの取り方からして薄味の、如何にも京風そのものであり、且つ煮くずれ方も程よく、ホントお酒に合います。



「なす・揚げだし ¥500」
生姜がピリリと効き、これまた絶妙な薄味加減でウ・マ・イ!



「すじ煮込み ¥700」
味噌の代わりに熟成酒粕を使用した煮込みで、円やかな味わいが特徴的な一品。  野暮なドテ煮が酒粕が加わることで、チョイお上品になっており中々のアイデアですね。



「いぶりがっこチーズのせ (またまた失念)」
いぶり漬けの燻製の香りと円やかなチーズが、これ程合うなんておやじはついぞ知らなんだ。


何とも日本酒の奥ゆかしさ、深みを今回は垣間見ることが出来ました。  それにしてもおやじとは二回りも若い女将さんの、日本酒に対する造詣の深さ、おばんさいの繊細さには感服いたしました。   
間違いなくこのお店とは、これから長い付き合いになると思います。

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