京都府宇治市宇治蓮華5-1 「中村藤吉 平等院店」 【1327】

京都盆地の南東部に位置する「宇治市」の、世界遺産「平等院」の「日本かおり風景百選の道」にも選ばれた、表参道筋に佇む、京都を代表する茶業一筋150年の老舗店です。

お馴染みの丸に十の商標は、どこかしら威厳さえ感じますね。

建物外観(伊藤博文命名の「迎鶴楼」)
此処平等院店は、江戸期からの宇治を代表する料亭旅館「菊屋」の遺存建物をリブートしたもので、近くに在る本店と共に、宇治の文化的景観に選定されています。

チョイ戻って平等院について解説を少し。
平等院は11世紀藤原氏によって創建された寺院で、その姿は経典に描かれる浄土の宮殿を、イメージしたものと今に伝えられています。
写真は国宝の「鳳凰堂*」で10円硬貨でもお馴染みですが、その名の由来は、中堂大棟の南北両端部に配置されている、対の「鳳凰像」から来ているそうです。
*正式名は「阿弥陀堂」ですが、近年は鳳凰堂の名で親しまれています。

寺院正門に通ずる表参道。
両脇には茶屋やお食事処、お土産屋がズラリと並んでいます。

さて、食レポに戻りましょう。
趣きのある店内はまだ10時過ぎにも関わらず、粗満席状態でしたが、ちょうど運良く宇治川が臨める窓際の、2人掛けテーブルが空いてましたので、そこに腰を下ろしました。

メニュー表①
先ず飛び込んできたのが、お手軽なセットモノで、コレがイチオシメニューの様ですね。

メニュー表②
お茶を練り込んだ「茶そば」も有名ですので、そこはしっかりとラインナップされています。

メニュー表③
抹茶うどんまであるとは、ついぞ知らなんだ。

メニュー表④
わらびもちやぜんざいも、美味しそ~♪です。

メニュー表⑤
勿論本業の「抹茶」「煎茶」もありますよ。

メニュー表⑥
7種類の茶葉をブレンドした、オリジナルの「中村茶」なんて一服もありました。 お土産に買って帰ろ。

「Aセット 1,120円」
先ずは「生茶ゼリイ(単品では740円)」
ゼリーをメインに、アイスクリーム、白玉、餡コロと、見た目以上にボリューミーであり、これだけでもお腹一杯になりましたよ。
その柔らかでピュアな味わいは、含まれるポリフェノール作用で、身体が浄化される様な感覚に陥りました。 また甘さも抑えてあり、すんなりと完食することが出来ましたよ。

「薄茶(祥の昔) 単品では480円」
爽やかな苦みの中にも、一本筋の通ったコクがあり、スーッ!と身体中に沁みわたって行きました。 うん、最高!
始めチョイ敷居が高いかな?と思いましたが、そうでは無く庶民派で、お値段、ボリュームとも良心的であり(当然雰囲気も)、その人気の高さも頷けました。 次回は本店に伺うことにします。