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りょうりや 御旅屋(京都市下京区)

「ミシュランガイド2016ビブグルマン」受賞の、粋な小料理屋で古都の風情を堪能す。

京都市下京区天満町456-2
        「りょうりや 御旅屋(おたや)」   【1471】



京阪「清水五条駅」を下車し鴨川に架かる五条大橋を渡り、高瀬川に沿って木屋町通を約700㍍上った高辻角に佇む、隠れ家的雰囲気満載の小さな料亭です(以前ご紹介した「大傳月軒【1433】」が高瀬川を挟んだ向かいに在ります)



店内のテーブル席と個室からは、窓越しに高瀬川を眺めることができ、しっとりとした風情に浸れること請け合いです。    尚今回は左手の個室での会食です。



テーブル席。 
肩ひじ張らず、リラックスして料理がいただけるのも、此処の特徴の一つです。  他にカウンター席も設けられており、収容能力は合計で約18名とコンパクトです。



お品書き①
屋号の御旅屋についての由来と、ご主人の挨拶文が綴られています(苗字なんですね)



お品書き②
リーズナブルな値段設定のラインナップですが、特に日本酒には拘りを感じます。



お品書き③
手土産用の「ガトーショコラ」についての解説文です。


さて今回の会席は、アルコール別で「おまかせ 5,000円」を事前にお願いしました。  どんな料理が出て来るか、ワクワクドキドキします!



先ずは前菜「鳥貝と水ナスのゴマ酢和え」

コクと爽やかさを併せ持つゴマ酢が、瑞々しいトリガイと水ナスを柔らかく包んでおり、思わず「うん!旨い!」です(器の趣きにも、ご注目ください)




吸いもの「鯛の道明寺蒸し」

薄くず仕立ての椀物で、ホロホロと溶ける白身の上品さといい、餡の穏やかな出汁加減といい、申し分無し!



造り「天然鯛、剣先烏賊、鰹」

鮮度の良い、身の締まったものが使われており、山陰育ちのおやじでもこれなら納得です。  もちろんワサビも、サメ肌で挽いてありますよ。



焼きもの「鱒の幽庵焼きと稚鮎の天ぷら」

マスの表面に施してある酒粕の塩梅が絶妙で、思わず「ご飯!」と叫びたくなるほどでした。   稚アユの天ぷらも、躍動的な若々しさがありお見事!   またアユにのってるコシアブラも、ポリフェノールたっぷりでOK!です。



「20種類の野菜のサラダ仕立て」

チョイト変化球的な献立ですが、逆にご主人のセンスの良さが感じ取れる一皿で、20種類の野菜にポン酢とジュレが程よく絡み、一般的なソレとは一線を画す美味しさがあります。   また添えてある、サバのへしこのソースも、独特の風味があり変化が楽しめ良い。



「笑四季 一合 1,000円」

蔵元が滋賀県甲賀市水口町に在る、とてもユニークでマニアックなお酒ですが、おやじはコレが大好きなんです(ネーミングの「マニアックラヴ#1 星空シネマパラダイス」からして、日本酒のイメージからかけ離れていますね)

アルコール分16度の辛口仕立てのわりに、ふくよかな甘味とキレを感じ、正にニューウエーヴタッチのお酒といっても過言ではない、稲妻的衝撃を感じる一杯です。 旨い!




温もの「白ズイキと鶏肉の葛煮」

穏やかな味わいの葛餡に浸る、ズイキの心地よい食感と、柔らかな鶏肉の旨味のコントラストが実に小気味良く、今回一番のお気に入りの逸品でした。



ご飯「おじゃこごはん」

山椒のキリリと効いたおじゃこをご飯に絡めいただくと、「あ~生きてて良かった!」と、声が自然に零れましたよ。   もちろん赤出汁も漬物も、しっかりと手を掛けてあり、最後まで楽しめました!



デザートの「プリン仕立てアイス(カタラーナ)」

ホンノリとした和三盆の甘味が口中に広がり、やがてスッと消え、同時に楽しかった一時の幕も、静かに下りました。


周りの移ろいも取り入れた季節感のある、細部にまで妥協の無い、拘りが垣間見える献立の数々は、喧騒とした日常からひととき、解き放されたような空間を彷徨う気分に、おやじを導いてくれました。   ご馳走様、また季節の節目に伺うことにします。


*ミシュランガイド京都・大阪2016(2015年10月発行)ビブグルマン・コストパフォーマンスの高いレストラン、掲載ページ/69ページ。

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