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京都御苑・近衞邸跡(上京区)

古都の桜の盛りを華々しく告げる、近衞邸跡の枝垂れ桜。


京都市上京区  
    「京都御苑・近衞邸跡 枝垂れ桜」  (古都探訪 98)



京都御苑は、京都御所、仙洞御所を囲む面積約65haを誇る公園で、東西約700㍍、南北約1.3㌔に及ぶ広大な敷地に、江戸時代には二百もの宮家や公家の邸宅が立ち並んだ。

冬の京都御苑→http://orange.ap.teacup.com/applet/watch-dogs/20170116/archive



例年洛中の桜の満開は、この時期の京都御苑近衛邸跡の枝垂桜に始まり、4月中旬、仁和寺のお多福桜で終わりとなる。



”近衛家”は鎌倉時代に成立した藤原氏嫡流の名家で、公家の家格の頂点に立った五家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司家)の一つでもある。



元は今出川御門近くのこの場所に邸宅があったが、東京遷都とともに取り除かれ、現在庭園のみが残り整備されている。





庭内に植栽された約60本の枝垂桜が、洛中の桜より約1週間先んじ、競うように咲き誇るさまは実に見事。



白、淡いピンク、薄く紅をさすものなど、枝垂桜の品種も多様にわたり、約1か月間楽しめる。



庭園は”近衛池”と呼ばれる池を中心に展開され、ラッキーならば、清らかな水面をつつくカワセミに出会えるかもしれない。



御苑内には枝垂桜の他、ヤマザクラやオオシマザクラなど種類も多く、周囲約4㌔をゆっくり散策してみるのも良い。



枝垂桜が散り始めるころ、ソメイヨシノが満開を迎え、市内が艶やかなピンク色に染まる。


           photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ

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