kira kiraな☆しあわせ ~多発性海綿状血管奇形・心因性非てんかん性発作(PNES)と共に~

病気があるからこそ今いる私。楽しいことも悲しいことも、すべてがkira kiraの思い出になると信じて‥☆

美しい描写が心に残る・・☆

2006-05-09 01:38:25 | Weblog
「細雪」は三冊も読まなければいけないから・・ちょっとなぁ~と思って 
母が「好きそうだからこれ読んだら?」と言って本棚から出したのが「痴人の愛」だった。
何をもって母は、私がこれを好きだと思ったのかナゾだけど・・。
確かに好き

見たことない世界なのに、情景が鮮明に浮かぶ作品が好き
細かい、美しい描写が、その見たことない世界をどんどん想像させてくれる
着物の色とか、模様とか、布の材質とか。
そのときの香りとか。
御伽噺のような建物ってどんなぁーー??

何よりも、
(他人の言葉を借りるけど、)人間が人間らしい
感情も、行動も、形もすべてが・・「ひと」なんだよね。
理想的な姿がありながらも、やっぱり本物の「ひと」の姿。
 谷崎潤一郎=女性官能美
っていうのを感じた
本物の「女のひと」の美しさを感じる部分がいっぱい
湯上り女性の描写の仕方が特に好き 美しすぎる・・(←私・・変態みたいかなぁ??)
すごいね!谷崎さん!!

この中で私がいちばん好きな単語は・・シャボン
 石鹸じゃないし、soapじゃない。「シャボン」だよ!!あぁ~いい響き
バスタブのお湯に、あわあわしてる感じかなぁ~

妄想しすぎだけど一人で笑ったところもいくつかある。
いま私たちがふざけて使ってるような表現が、こんな時代から使われていたなんてびっくりだっていうようなところがあったり。
へんてこな表現だと思ってるけど、実は意外とこんな昔から使われてるんじゃなーい!!って思ったりもしたけど、何だったか忘れちゃった
 似合わない化粧の人に「化け物みたい」「あれじゃ猿」って言うシーンとかあったかな・・。なかなか辛口

この歳になってやっと日本文学の魅力に気づきました
読むきっかけになる予備情報をくれた何人もの人に感謝
日本文学は素晴らしい!おもしろい!世界が広くなる!・・とかいろんなこと言われてきたのが何か読もうと思ったきっかけ。「え~何が楽しいんだろ?お堅い話じゃないの??」と思ってなかなか読まなかったけど・・。ごめんなさいねぇ・・ えへへ
 これを機にちょっと目覚めてみる







2 Comments

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日本文学 ()
2006-05-11 19:06:04
谷崎さんはまだ読んだことないのだけど、何か読みたくなってきちゃったよ(>_<)私的に、最近は江戸川乱歩と寺山修司の退廃的な美に惚れ惚れしてたけど、なんか違う感じの作品も読んでみたいなぁと思った矢先だから丁度参考になったよ☆

文豪の作品って、文章が美しいよね。現代作家も良い作品が沢山あるけど、日本語の美しさが違う感じがするよね~
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萌ちゃんへ☆ (kira)
2006-05-13 16:48:58
もっと、たくさんの人のを読みたい☆

萌ちゃんが読んだ作品でおすすめあったら、教えてにゃ

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