季節は巡り

今日は散歩コースを久振りに前勤務地通勤路にとって見た。
通る道路は全然変わらないものの、目に写るものたちはすっかり夏の装いで、温かく僕を迎えてくれた。
途上、写真を撮りながら、若さにはちきれんばかりの木々の表情がとても眩しかった。
季節は何も言わずに静かに巡っていく。
雨、風、嵐・・・。
人の世の喧騒なんかにはまるで関係なく、何があってもゆっくりと着実に進んでいく。
人がどんなに頑張ってもこの動きを止めることは出来ない。
これほどの優しさがあるだろうか。

人は、つまずき、倒れ、嘆き、悲しみ、苦しみ・・・。
安堵の時を求めていつまで彷徨うのか。
自然の中に住まう草木のように、有るがままに全てを受け入れ全力で生きていく。
そんな生き方が出来るなら幸せと言うものなのだろうが・・・。
鉢植えの人生。
全ては生きていく環境を与えてくれる人次第。
そんな観賞用の植物に、今日出会った。

帰りに見た水を張った田圃。
自分は一体どこに生きているんだろう。
ふとそんなことを思ってしまった帰り道。