ロシアがウクライナへ侵攻して驚いた。世界各国がロシアを非難していてそれはそれで理解はできるし、ロシアを弁護する気はさらさらないが、”アメリカのイラク侵攻と論理的・倫理的に何が異なるのだろうか？”との疑問は持つ。マスコミでそれを問う論議はあまり聞かない。
アメリカのイラク侵攻も”自衛”が理由だったが、今回のロシアのウクライナ侵攻も理由は”自衛”である。戦争は”自衛”が名目で始まると言われるが、その通りの事象だ。
知られる通りイラクに大量破壊兵器はなかった。それでもアメリカの侵攻が国際法違反であったかどうかは大きく問われることは無かった。勿論今回のロシアの侵攻は国際法違反だが、また、アメリカのイラク侵攻が当時国際的に大きく指弾されたとしてもロシアのウクライナ侵攻の歯止めになったとも思えないが、これらの事象（アメリカ・ロシアの振る舞い）は結局”世の中強ければばいいのだ”ということなのだろう。
人間はあまり進歩していないな............。力で自分の意志を通そうとしている大国は他にも存在するし、21世紀もまた暗い世界なのだろう。残念ながら世界を明るくする方法はないだろう。少しは人間の聡明さを信じたい気もするが............。(2022/2/27)
