日々雑感

韓国中央日報"【コラム】約束の差を理解してこそ韓日葛藤は解消"について

韓国中央日報の"【コラム】約束の差を理解してこそ韓日葛藤は解消"という李秀チョル名城大学経済学部教授署名記事の”文化的な違いが存在するが、その一つが約束に対する認識の違いだ。韓国で約束をするということは、「ほかの特別な事情がなければ」という、約束よりさらに重要な事情がある場合は相手を説得できるという無言の前提が入っている。これに対し日本で約束をするというのは、「人の力で統制不可能な天災地変でない限り」という、先約を最優先する前提がある。(2020/5/16)”との記述について述べたい。両国の文化的背景には、確かにそういうものはあるのだろう。(日本での約束が天災地変がない限り最優先されるかどうかは疑問だが。)その差を鑑みて話していくことは大事であるという提案は頷ける。ただし、条約や国家間の合意事項を文化的差異だけにて論じられないとも思う。

現在の国家間の条約への考え方や国際法・国際慣習法はもともと西欧起源のもので、我々東洋人がそれに無原則に従う必要があるかどうかは疑問だが、国家を拘束する原則が他にない以上とりあえずはそれらに従うしかないと考えられる。これらに従わないとなれば、現在の世界の体制を支える基準の底が抜けてしまうからだ。現に、現行の国際法・国際慣習法へ挑戦的姿勢を持つ大国のふるまいが世界への脅威となりつつある。

日韓の今般の問題は日韓基本条約や”従軍慰安婦”に関する2国間合意をベースに”西欧起源”の国家間の条約への考え方や国際法・国際慣習法に従い話し合うより他の方法はない。他の基準を持ち出そうにも国家間に適用できる合理的な基準がないからだ。
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