日々雑感

「国民に黙とう呼び掛け 加藤官房長官談話」に思う

2021/8/14付けの時事通信の記事にて、” 加藤勝信官房長官は、終戦記念日の15日に開催する全国戦没者追悼式に当たり、14日付で「今日のわが国の平和と繁栄の陰に、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があったことに思いを致し、恒久平和の確立への誓いを新たにしようとするものだ」との談話を発表した。 ”との記事があった。そして今日は終戦記念日であるが、これについて所感を述べる。

”今日のわが国の平和と繁栄の陰に、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があった”との言っているが、これは大変言いずらいことではあるが、ほんとうに今の平和と繁栄の影に”戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があった”のか?ということを疑問に思う。
戦没者の死を無意味なものと思いたくない気持ちは理解できる。しかし、第2次世界大戦に日本は敗北したのであり、単刀直入に言えば日本の敗北とアメリカによる占領と勿論戦後の日本人の努力が(戦後の国際情勢が日本に有利に働いた部分もあるが)今の日本の繁栄をもたらしたのではないか。
これも言いずらいことではあるが、日本は敗北したのであるから戦没者は日本の勝利には貢献してはいないことになる。”戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲”がどのように”今日のわが国の平和と繁栄”に貢献したかが分からない。今回の加藤官房長官談話のような話はたびたび出ているが、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲”が「具体的に」”このように貢献した”との発言は聞いたことがない。

繰り返すが、戦没者の死を無意味なものと思いたくない気持ちは理解できる。だがそのまま思考停止してしまっているのではないか?そうでなければ戦没者を称賛することによりなんとなく国家のために犠牲になることを称賛するような雰囲気作りを狙っているのではないか?


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