昔、非常にけちな地主がいた。彼が家にいると、誰もおいしいものを食べることはできなかった。ある日、彼が外出した。妻は子供たちといっしょに家で、肉を買い、餃子を作り、まさに食べようとしたとき、隣の家の子が走ってきて言った。「君んちのお父さんが町から戻ってきたよ。」
みんなこれを聞いて非常に怖がった。この時、妻が言った。「あわてないで!いい方法があるわ!」彼女は小さな娘にお椀に入った豆を持って来させ、庭に撒き散らせ、子供たちにはみんな座らせて、餃子を食べさせた。
しばらくして、地主の主人が門の前に戻ってきた。彼は庭にばら撒かれた豆を見つけると、心を痛め、怒ってどなった。「誰が豆を撒き散らしたんだ?」それからしばらく待ったが誰も返事がないので、彼は豆を一粒ひと粒ひと粒、自分で拾い始めた。彼が豆を拾い集めている間に、家の中ではみんな餃子を食べ終わり、食器も洗い終わってしまった。
《中国笑話・謎語50選》
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