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落語「まんじゅうこわい」

2013-05-21 | 落語

 若い人たちが大勢集まって、怖いものの話をしていた。ある男は蛇が怖いと言うと、別の男は、ナメクジが怖いとい言う。こうして、みんなが、蛙、蟻、螻蛄、蜘蛛、馬など、怖いものをいろいろと言った。

 しかし、ただ一人だけ松という男だけは「おれには、怖いものなんてない」と言い張る。「何かあるだろう」といわれた松は、「実は饅頭が怖い」といった。みんなが饅頭の話をすると、松は「話を聞いて気分が悪くなった」と隣の部屋に行って寝込んでしまった。

 みんなは、いつもえらそうにしている松を、少し懲らしめてやろうと、相談をして、饅頭をたくさん買ってきて、寝ている松の枕元に置くて、隣の部屋からそっと様子を見ていた。

すると、松は、「こわい、こわい」と言いながら、枕もとの饅頭を食べだした。騙されたとわかったみんなは怒って、「本当は何が怖いんだ」と聞くと、

 「今度はお茶が怖い。」



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