東京オリンピック、熱戦が繰り広げられている。コロナ禍で1年延期になり、また今年もその開催が危ぶまれたが、何はともあれ開催に踏みきった部分には多くの人が一安心されたと思う。ただしコロナは感染が急激に拡大しているのも事実なので、複雑な気持ちがあるのは否めない。なにせ今は、東京は緊急事態宣言中なのだ。
しかしそのオリンピックに参加する国々の代表選手たちには何の罪もなければ、落度もない。競技に出るからには、個々の持てる力を十二分に発揮し、悔いのない戦いぶりを見せてほしいと思う。若い力を私たちに存分に見せてもらいたいと思う。
開会式や競技をを見ながら実は前回のリオオリンピックを思い出していた。5年前の夏、水泳や柔道やレスリングや卓球などで日本選手の活躍ぶりが記憶によみがえってきた。
と同時に、自分の短歌史が頭の中をかけめぐっていた。
5年前の平成28年、今まで短歌を詠んではいたものの、テレビや雑誌などにはいくらか応募はしていた程度で、それはほんの気まぐれなものだった。それがどうしたことか、その年の2月に「NHK短歌6月号」に初めて投稿したら、偶然に自分の短歌が掲載されていた。初めての投稿だし、まだ短歌を詠みだしてから2年なので、正直無理だろうとは思っていたのだが・・・
続いて、7月号にも投稿したら、運良くまた私の短歌が載っていた。連続とは正直びっくりしました。
8月号は絶対無理だろうと、なかば諦めの感で投稿したら、なんとまた掲載されていたんです。
さらに9月号にまで掲載されたのには、びっくりを通り越して、なぜなんだろうと疑問さえ出てきました。
結局、6、7、8、9月号と4ヶ月連続掲載になりました。
6月号に初めて投稿したものですから、4期連続に自分でも正直不思議に思ったものです。
なんか、偶然とはいえ、ほんとうに不思議です。これから先、掲載されたことがプレッシャ―にならなければよいけれどなどと思ったのが、5年前のちょうど8月。
今の投稿サボり具合からは、まるで想像がつかないその頃です。
あっ、オリンピックの話。
選手の皆さん、応援してますよ~!
その青春を思いっきりぶつけてくださーい。
青春とは赤にはあらず青い春じっと燃えずに今も君待つ
平成28年5月 「NHK短歌」6月号
「つれづれ(29)5年前の夏」