花桃といえば古河。
今ではすっかり定着した「古河桃まつり」。今年はほんとうは第45回目だ。ほんとうはというのは、昨年の第44回目がコロナ感染拡大防止対策のために中止になっている。桃の花は咲いたが、イベントとしての桃まつりは行われなかった。今年もまた同様に、桃まつりは中止されている。そんなことはお構いなしに桃たちはきれいな花を咲かせている。
果実を食用として栽培する桃は山梨や福島▪岡山などが有名だが、古河は果実のない観賞用桃。
見るだけのために栽培する桃。これはとても珍しい。その数1500本が一つの公園に寄り添って咲いているのだ。満開になると、ピンクの花が重なって、空が見えなくなるほどのケースもある。
江戸時代初期に古河のお殿様が江戸で桃の種を家臣の子どもたちに集めさせ、古河に戻って農民たちに育てさせたのが始まりらしい。
そのいわれを引き継ぎ、昭和50年に古河市が花桃を植え、江戸時代を偲ばせる桃園を復活させた。
今週末が最高の見頃になりそうです。
土日は首都圏からどっと観光客がおしよせ、すごい人出になると思う。700台収容の駐車場はすぐ満員になることだろう。
「日本一の桃園」として、その名にふさわしい人出であってほしいと思う反面、心の底ではどうかすいていてくれとも思う複雑な心境である。
「季節の花(2)古河の桃が見頃になりました」