昨夜は中秋の名月。俗にいう十五夜だった。
小さい頃におぼろげに1~2度そのようなことですすきを飾った夜があったような気がする。近くの山に自転車ですすきを取りに行ったことを覚えているから、やっぱりあったのだと思う。
そしてその後ずっとゼロだったろうか。それから何十年もして、ふたたびすすき飾りが復活してから、またまたの小休止。結局は十五夜をやると、その後すぐやめる。そのくり返しがわが家では近年ずっと続いている。
そもそもこの中秋の名月とは、陰暦の8月15日をさす。その日は満月の夜となるのだが、詳しく調べてみると、完全には満月にならない時もあるらしい。ではその旧暦8月15日は、新暦にするといつになるのか。それが今年は9月17日。つまり十五夜ということになる。
この旧暦8月15日がかなりのくせ者で、毎年9月のこの頃になるとは限らないようだ。ようするに十五夜はお彼岸の前にあるとは言い切れないということである。
これからずっと先の中秋の名月を面白半分に何日になるのか、興味本意で調べてみた。意外や意外。4年前は10月1日。今年と2週間もずれることになっていた。さらに来年は10月6日。2033年は10月7日が十五夜。
ずっと先のことになるが、2052年は9月7日のようだ。くしくもわが長男の誕生日にあたる。
あまり先すぎて気の遠くなるような話だが、十五夜にも一ヶ月の差があることは不思議以外の何者でもないとつくづく思った。いずれも旧暦の8月15日なのである。
定年となりて幾年縁台に妻と薄とお月見団子
(平成29年10月) 大垣市文芸祭 短歌の部
「つれづれ(164)中秋の名月は薄とお月見団子です」