1月下旬というと一年中でも一番寒さのきびしい頃。風は冷たく、霜や氷が毎日のように見られ、朝晩の冷え込みはハンパではない。花も少なく、朝行き交う人々の吐く息も白い。ましてや昨日は関東平地の私の町にもこの冬初めての雪が降った。
9年前の1月下旬にはたしか朝起きてみたらあたりは一面の雪野原だった。その何年かぶりの大雪もウソのようにこの冬はとんと雪の姿を見せてくれない。それどころか、厚い氷さえまだ一度もお目にかかってない。寒くても、きびしいとまでは思えぬ今年の冬。昨日の雪はたまたまのマグレだったのかななどと思ってしまう。
そんなことはどうでもいいとばかり、目の前で遊ぶ200羽の白鳥たちもここ数年の冬はきっと暖かすぎるなと思っているのだろうか。会話が可能ならぜひ聞いてみたいところだ。
そして、今年はシベリアへ帰省するのは早くなるんだろうななどと問いかけてみたい。
「つれづれ(88)1月下旬は寒さのピークというけれど」