あべっちの思いをこめた雑記帳

不思議と多い雪の日の思い出

 昨日は久しぶりに雪の一日だった。
 朝から少しずつ降りだし、夕方には7~8cmくらいにまで積もっただろうか。残った日陰の雪を眺めながら、いつか4年前の大雪を思い出している。

 ブロック塀に囲まれたわが家の北側。
 南は公道に面してはいるものの、家の裏はすぐ一面の畑地帯。とはいってもここ2~3年でだいぶ家が建ってはきているが。去る平成30年1月23日の雪は、ブロック塀の足元に18日間も過ぎてもまだ溶けずに若干残っていた(写真1枚)。降った翌日は、車は見えないくらいにすっぽり雪に覆われていた。(写真2枚とも)

 次男坊が小学生の時、大雪の日に一緒にかまくらを作ったことを思い出す。小さいけれど一応は本物同様のかまくらであった。
 そして雪の日の思い出はさらに昔へと続く。

 その息子の誕生時に義母が泊まりこみで何日もいてくれたが、その時も大雪だった。車にチェーンを巻き、日曜日に一緒に食料品を調達に行ったなあという思い出。そういえば4年前の1月23日の大雪から18日目は、その次男坊の誕生日だったので、記憶の鮮明さは確かなものだと今でも思っている。

 それから長男の成人式の日にも生憎の大雪だったようだ。私は仕事の関係で北海道にいたので、その辺のことは家人に聞いての話なのだが。
 その長男の幼稚園の時もかなりの大雪で、自転車で園まで送って、そのまま会社へ通勤したことを覚えている。園バスが雪で休止であるにもかかわらず、どうしても幼稚園に行くのだと言い張った息子。2人乗りで雪の中を2キロ以上も走ったことが懐かしい。

 ひと冬に1回か2回しか雪に見舞われない関東平野のど真ん中のこの地なのに、不思議とその時に限っていろんなことをわが家の歴史に残してくれる大雪。

 私が弟を連れて黒磯駅まで汽車で行ったのも雪の日だった。
 小学六年生の冬の、初めての親と離れた鉄道の旅であった。
 これからあと何回、どんな雪の思い出ができるのであろうか。雪の思い出は作ろうと思っても、スキーをやらない者にはなかなかできにくいものの、自分史の中に刻んでおきたいことがいくつかあるということは、やはり幸せといわなければならないのだろう。


  敷き詰めた雪のじゅうたん見上げれば雲のじゅうたんにらめっこの朝
          平成29年1月 「NHK短歌」4月号

降った18日目

   

 降った翌朝

 

              「つれづれ(50)不思議と多い雪の日の思い出」

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