朝、呼び鈴が鳴った。何かと思ったら、郵便局の人がお届け物の配達に来てくれた。クールなのですぐ冷蔵庫にという、ていねいな案内をうけた。見れば、知人からのお中元とすぐ気付く。
そうかあ、もうそんな時期か。7月という月を、新たな気持ちで思ってみる。
わが国にはお中元·お歳暮というありがたいしきたりが存在している。いじきたない面のある私は、こういうのが好きだから、ほんとうに嬉しい。でも、贈る側になった時は···そうは思えないのは仕方のないことか。
贈り贈られは、なにも品物だけではないなと、ふとあらためて今思う。ここまで生きてきた期間、気持や優しさや感謝をたくさんの人からもらっている。いただいたそれら心の数に対して、贈った回数は同じくらいあったのだろうかと、自分に疑問が少し生じてきた。
「つれづれ(156) 気持や優しさや感謝をいただいて」