先日は久しぶりに大宮へ行ってきた。
予定より早い時間の電車に乗り、まずは友人と昼飯。多少のビールを期待していたのだが、相手が体調が好ましくなく、4月から禁酒しているとのこと。やむをえず、私もこの時ばかりは禁酒。会えば必ずビールときた、おたがいの酒好き。飲めない相手を目の前にして、一人グイグイはいかにビール好きな私とはいえ気がひける。2時間の昼飯と喫茶店。別れ際、いつまでこうして会えるのが、これが最後とならなければよいなと思った。前回会った時にも、たしかそんな思いが、心の中をよぎった。
昼食を早めに済ませ、カラオケ会場へ。8人のメンバーで、私は7番目だった。まだ15分も集合まであるのに、みんな早く来てるんだなと思わされてしまった。
気合いを入れてほんとうは少し早めに行こうと思ったが、大分前にはなるが、前回が一番乗りだったので、今度は集合15分前の、ちょうどよいくらいに着くように計画したのだったが。仲間の到着時間を予測するのはなかなかむずかしい。
自己紹介から始まり、みんなでガンガン。ありったけの歌唱を各自が楽しんでの室内。歌と同時に若さもいっぱいにそれぞれが出していた。7名のみなさんに元気をいただけて、とってもありがたかった。
二次会を誘われたが、今日はめずらしくパスして帰宅することにする。
そういえば二次会に出ないのは何年ぶりだろうか。その時は、少し早めに退席して、次の歌の目的のソニックシティに向かったことを思い出した。家族や妹たちと合流して、森山良子デビュー50周年スペシャルコンサートへ。はたしてどのくらい前なのか、よくわからないが、とにかくそんなことがあった。
その日は5時40分、彼女は客席後方から「この広い野原いっぱい」を歌いながら登場してきた。知らない歌もあったが、第二部のスタートはなつかしい曲をメドレーで歌ってくれた。
学生時代には歌謡ショーは何度も見ている。でも、こうして社会人になってからの生の歌のステージは何年ぶりかと考える。42年前に一度見たっきりだと思い出した。
仕事では何回もお芝居は見ているし、本場の宝塚にも行っている。でも今度のような、まるっきりプライベートでの鑑賞というのは学生時代以来である。
ちなみにチケットは妹が招待券を何枚かもらったものから、ありがたく頂戴した。だから、ふところ痛まず、コンサートにお金を出さないというケチ精神がすぐバレてしまう。
第三部の幕が降りて、時計をみたら20時40分であった。歌うのもいいが、こうしてじっくり聴くのもいいものだと今回は思った。
歌のチカラもすごいが、自分の人生を重ねてステージを見ていたような気がする。
「つれづれ(157)歌づくし」