最近公務員の方の酒気帯び運転による事故や、悲しむような事件を新聞などで目にすることがある。
なにも近年始まったことではないが、それが警察官や自衛官によるものとなると、いっそう憤りを禁じえない。
公務員には地方公務員と国家公務員との二種類があるが、それらのうちでも特に国家公務員は日本の行政機関に勤務したり、行政執行法人に勤務したりしている人たち。そして特別職を除く一般職の人には国家公務員法が適用されている。対象は約60万人で、うち25万人が自衛官とのこと。
国家公務員には国家公務員倫理法というれっきとした法律も存在し、職務の執行の公正さに対する国民の疑惑や不信を招くような行為の防止を図り、もって公務に対する信頼を確保することを目的として制定された法律がある。
また国家公務員の人事管理の公正中立と統一を確保するなどのため人事院という行政機関の一つが内閣から独立して人事行政の公平を保つために存在している。
そして「国家公務員倫理月間」というのが毎年「国家公務員の倫理意識の一層の高揚に取り組む月間」として決められている。平成14年から毎年度12月に行われているが、最初は国家公務員倫理週間と称し、12月1日~7日まで倫理週間として実施されていた。それが現在では月間となり、今年は第20回目にあたるのだろうか。
4年前のその平成29年度ポスター用標語にはたまたま私の標語が採用になり、全国にポスターとして掲示されたことがある。そのポスターが国家公務員の皆さまの倫理意識の一層の高揚にいくらかでもお役に立てたのだろうか、知るよしはないけれど。
17万枚とか印刷されて、全国の公共施設などにもくまなく配られると聞いていた。県名や氏名もそのポスターには記載されたので、正直なところ、それを聞いたときにはさすがに緊張してしまったことも今は懐かしい思い出として残っている。
ゆるぎない信頼 誇れる公務
平成29年12月 「国家公務員倫理週間の標語」 人事院
「つれづれ(43)「国家公務員倫理週間」警察官や自衛隊員など」