さだまさし作詞(詩)作曲、「つゆのあとさき」は、アルバム「風見鶏」に収録されている楽曲で、1977年7月にリリースされた。
別れる女性に最後の誠意を見せる男性の心境をうたった歌。歌詩中に「今日は君の卒業式」とあるが、タイトルにもあるように梅雨の季節の歌であり、別れを比喩的に「卒業」と表現したものである。
また、歌詩中に「もう制服はいらない」とあることから、時期設定は3月の卒業シーズンであると素直に解釈することもできる。
となると、この中で「梅雨」と表現したものは・・・無理やり解釈すると、「女性の泪」の比喩なのでは?
タイトルは永井荷風の小説『つゆのあとさき』から採られたが、歌詩と小説とには関連はない。
正に、美しいメロディと素晴らしい歌詞(詩)があいまった名曲です。
♪ 一人歩きを始める 今日は君の卒業式 僕の扉を開けて 少しだけ泪を散らして
さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて 折からの風に少し 心の代わりに髪揺らして・・・
サビの部分である ♪ つゆのあとさきの トパーズ色の風は 遠ざかる君のあとをかけぬける~
にもあるように、「トパース色の風」は、長崎を吹く黄砂の風を表現しているらしい。(宝石のトパーズの多くは黄色)
黄砂と言えば「春」なので、時期設定は卒業シーズンなのか?
つゆのあとさき:さだまさし