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そろそろ情報の解禁OKと思うので、紹介します。
純国産新鋭ブランド
稀代のハードテールDHer、加納慎一郎さんが興したフレームブランド、Bluesteel Bikesのお話しです。
そもそも加納さんを知らない人、多くいらっしゃると思います。ぼくも、今時にリアサスペンションのないハードテールのダウンヒルバイクでJシリーズ(国内の転戦タイプの公式レース)を闘い、エラい好成績を収めている、という驚異の1点だけでしか知りません。それでプロフィールを漁っていたら、会員制のトレイル26ismさんのHPに詳しくありましたので、知りたい方はぜひ参照ください。
完全ハンドメイド
で、今回の主役はその氏が2010年に起ち上げた(なんと脱サラ!)Bluesteel Bikesからの1台、Lovehandleのちょこっと紹介です。1フレーム1フレームを、オーダーをされたオーナーと対話しながら作り上げていくスタイルを取るので、なんとこれはオーナーバイクです。幸運にも乗らせてもらえるチャンスのみがあり(感謝!)、氏から詳しい話は聞けなかったのですがフレーム素材はクロモリである事は間違いありません。今のところ他の素材に手を出すつもりはない、と仰っていましたから。
それで、このバイクがウルトラ良かったです。現在は基本的に1つのフォーマットスタイルがあり、それを方向性に応じてアレンジしていくのだと思うのですが(パイプ選定やジオメトリーなどで)、びっくりするぐらい「グイグイ」進む! 上る! なんというのですかね、クロモリ・パイプの特性でありメリットである“バネ感”が丁度ぼくのライディングスタイルに合っていて、自分の脚力以上に前に進んで行ってくれる。ぼくは、ハッキリ言って「前に進まない」、「上れない」バイクが嫌いなので、それと真反対のキャラクターには驚嘆させられるばかりでした。あれだけ爽快なバネ感はここ最近、ハードテールで味わっていませんでした。
そして上りも下りも、さすが日本のトレイルを良く知る日本人の手になるバイクです。ヒラヒラと気持ちよく走れ、ライダーが意思を示すとそれに応えようとする、“操る楽しさ”も堪能できます。
MTBが左右されるもの
聞くところによると11年度分のオーダーは既に予約満了だそうで、今年はいくら欲っしてもこのBluesteel Bikesのオーナーになる事は適いません。12年度分は11月からオーダーを再開するという事なので(それでも年間12本限定!)、気になる人は今からカレンダーにチェックです!
以前の塚本選手のバンシーの時もそうですが、オーナーであったり管理する(携わる)人がバリバリに乗っていると、自然とやはりいいバイクが生まれますね。逆を言うと、どれだけいいバイクでもパフォーマンスを引き出すのに必要な“コツ”というか“ポイント”が存在する、とも。
もし、今お乗りのMTBに対し「??」があれば、一度整備なりセッティングを見直してみるのは手です。それで生まれ変わる事、大いにありますから、ね。
ヘッドチューブに銅プレートでブランド名とシリアルが与えられる。このバイクは003番だが、やがて百の桁まで数字が入れられる日がやってくるだろう。このバイク、確実に“イイ”。
ワイヤーは手間の掛かる内蔵式を採用(おそらく全車でないと思うが)。形状もただ穴を開けるのでなく飾り的にデザインされ、お洒落。金色のロウ付けも痺れるポイント。
ちなみに、このフレーム、参考価格で17万円から、だそうです。
やかん