入院8日目の9月25日、胃の内視鏡検査があった。
胃カメラを飲むのは初めてだったが、“口からだけでなく鼻からも行える”という病院のパンフレットを見ていたので安心していた。鼻からのは“苦痛が少ない”“吐き気が起きにくい”“モニターを見ながら会話ができる”という特徴がある。しかも私は鼻から胃に管を入れるのはもう経験してる。
ところが口からの胃カメラだったのだ。のどからカメラが入っていく時、何度も「ウェッ!」「ウェッ!」と吐き気をおこした。苦痛と不快感で、モニターを見る余裕など全然なかった。
内視鏡を胃に入れ、モニターを見ながら主治医は言った。
「よく今までがまんしましたね、胃が変形してますよ」
私は目をつぶったまま“どうでもいいから早く終わってくれ”と祈るばかりだった。
翌日の夜、私はナースステーションに呼ばれた。
主治医は胃カメラで撮った写真を見ながら説明してくれた。
「胃が変形して、胃の出口が上の方にあるので、食事の後は食べたものが腸にいく様に、右側を下にして横になって下さい」
なんて事を言うのだ!。私の胃の出口は上の方にあるのか!。(つづく)