1992年の夏の夜、私は3人の友人と居酒屋で飲んでいた。
突然友人の一人が「富士山に登らないか」と言い出した。
中学・高校時代、秩父の山々はほとんど登った私だが、もう何年も登山は
していないし、足腰も弱まっているので、決心がつかなかった。
でも、年輩の友人が富士山頂まで2度も登ったというので、腹を決めた。
そして8月6日、富士山に登った。
登り始めてすぐ「富士山に登らないか」と言い出した友人は六合目でダウン。
もう一人の友人は、七合目を過ぎた所でダウンし下山。
年輩の友人は、とっくに先に行ってしまい、私一人になった。
私が山頂に近づいた所で、年輩の友人が「待ちくたびれたよ」
と言って下りてきた。
男4人のうち、山頂まで登ったのは、私と年輩の友人二人だけ。
「頂上で乾杯しよう!」と、皆の缶ビールをリュックに入れて登るのは
私の役目だった。
私は、缶ビールを山頂まで運び、そしてリュックに入れたまま
一人で下りてきた。いいえ、缶ビールも山頂まで行ってきたのだね。(笑)
下山して皆と合流し、五合目のレストランで飲んだ生ビールは、
格別に旨かった。
征服した喜びは、困難に打ち勝った者しかわからない。
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富士山は、ユネスコ世界遺産のうちの「文化遺産」への登録手続きが
進められている。
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