2022年7月8日に、
安倍元首相が銃撃されて死亡する事件が発生し、
それからわずかな期間で脚本執筆から撮影、編集などが行われ、
9月27日の日本武道館で行われた安倍元首相の国葬の日には、未完成版ながらも緊急上映されて大きな話題となった。
2022年12月に完成版が正式に劇場公開。
この映画を観るために、
2022年12月31日、近鉄西大寺駅前に行って、
暗殺現場を確認した。
現場は建設現場の様に単管で侵入禁止の防護措置がされ、
献花一本ない殺伐としたものだった。
この映画はドキュメンタリー仕立てになっているように見えるが、
それなら主役は安倍晋三で、
シネマ仕立てなら主役は山上ではなく映画では川上となっている。
つまり、リアルと映像創造の二重構造なのだ。
それは、事件の全貌が不明瞭な時期に作成されたからだろう。
それ故に心配された誹謗中傷が少なく、あっさりした仕上げで観よいものとなっている。
これはこれで成立していて実に良かった。
特に主役の川上を演じた事件直前の二つロングノーカット演技は俊逸であった。
そして、
銃弾の爆音は、REVOLUTIONの鬨の声だった。
最後の妹のコメントは蛇足だが…