独裁者を全編観るのは初めてだ。
チャーリー・チャップリンの初トーキー作品で、
最高傑作とも言われる風刺コメディ。
チャップリンが、
製作・監督・脚本・主演(2役)を務め、
痛烈にヒトラーの独裁政治を批判した。
そして、
民主主義を讃美礼讃した映画とも言える。
チャップリンはイギリス生まれで、
ヒットラーが1945年に死亡する前にこの映画をプレミアしたことになる。
俊逸で先見性のある慧眼のあるストーリーと、
ラストの希望についての偽ヒットラーとなったチャップリンの宣言は、
正に無声映画からトーキーシネマに大転換した事の鬨の声の様に力強く優しく勇気を響かせていた。
この最後のトーキーの場面を見聞しなくてはこの映画を見たことにはならない。