2022年2月20日、日曜日、雪（平地、晴）。山仲間と金泉寺から山茶花高原まで縦走だ。
山茶花高原駐車場に車を一台置き、久々に金泉寺駐車場（東屋下）から9時12分出発。雪は意識しなければ分からぬ程度に舞う。気温－3からー4度。
昨日の雨で、参道は表面に氷の幕が出来ている石で、足元が慎重になる歩きだ。
9時35分金泉寺に着く。今日はボランティアの方々による小屋用薪割りの日だそうだ。ご苦労様です。ありがとうございます。
国見岳下の鎖場に差しかかると、岩の上に薄っすらと雪が積もる。ロープも凍ている。急がず慎重に通過するように声掛け。
国見と権現の分れまで登り上がると、忽然と景色は一変。北風がまともに吹き付ける僅かな距離の国見岳稜線には、予想もしていなかった霧氷が付いている。
一同感激ですね。
太良権現に向かう道も霧氷に包まれ、登山道が滑るのでここも慎重に歩く。
10時16分太良権現に着くと。気温は－6度。風もあるから動いてないとすぐに体が冷える。
太良権現もしっかり霧氷が付いている。
霧氷に喜んでばかりはいられない。この先前岳までの稜線は痩せ尾根で急な上り下りと、岩場が多いので要注意だ。雪も降り方が激しくなる。
10時46分展望岩に着く頃には雪はますます激しくなる。この先鬼の岩屋あたりまでは、危険個所があるからまだ気が抜けない。
前岳への登りでは、雫かと思ったら雫が凍ていた。
10時59分前岳に着く。
ここでも霧氷ですね。本当に氷ですよ。
前岳からの下り、広葉樹の林に入ると、短時間に降り積もった雪の量が良く分かる。
一方で急な斜面になると雪の下の地面がやや凍っているので滑り易い。吾輩も最初の洗礼を受ける。
11時26分鞍部まで下ると、雪がさらに激しくなる。
突風が吹くと木々に積もった雪が横殴りに吹き付ける。
登り返して11時39分黒木岳に着く。
ここでも突風が吹くと、雪でガスったような景色になる。
広葉樹の林の中は長崎の山ではめったに味わえない雪景色だ。
11時58分一ノ宮岳に着いて昼食。下したザックの上に雪がすぐに積もる。
ここを過ぎると雪の湿度が増したように感じるようになる。ガレた登山道を隠すほどの積もりようだから、浮石に注意だ。
帆柱岳の登りに入ると北からの強風をまともに受けるようになるが、動いていれば寒さは気にならない。木の幹を観ても北側に雪が張り付いている。
山頂近くになると北風は受けなくなり、12時49分帆柱岳の山頂に着く。雪は多いいが霧氷はない。
帆柱岳から山茶花高原へ鞍部に戻らず進むには、北東尾根を下り林道を歩くか、南東尾根を下り県境を進むかの選択だ。前者は比較的なだらかで歩きやすいが、後者は藪と植林のやや急坂を下る。
後者の出足のこの雪景色を観れば足を踏み入れたくなる。
数分も歩くと藪のやや急な下りになる。大変な下りではないのだが、木に掴まった時に落ちてくる雪が襟首に入りたまらん。
藪を10分弱下り、植林に出る。小枝が雪の下に隠れているから慎重に下る。
救いは下が柔らかいから滑りはしないが、足を隠れた小枝に引っ掛けないことだ。
13時10分、20分の藪漕ぎ、植林下りを終え作業道に出る。同行者の皆さんご苦労様でした。右の植林を下ればすぐに多良岳横断林道に出るのだが、ここは作業道を道なりに下り横断林道へ。
13時17分横断林道に出て数十m歩いて、また左手の作業道に入る。この道が県境だ。
ここから先は県境を歩いて山茶花高原に向かうのだ。最初のうちは作業道跡を歩くが、
殆どは両県の緩衝帯だか防火帯に沿った植林の縁を歩いて進む。林の雪は標高を下げても減る気配なし。
横断林道から40分ほど歩いて、山茶花高原に14時5分下山。お疲れさまでした。金泉寺駐車場を出発するときにはこれほどの雪に見舞われるとは予想だにしなかった。望外の雪と霧氷に感激した山行でした。それとよく転びました。
山茶花高原に止めた車に行くと、なんとたった４、５時間の間に氷柱が下がっている。
金泉寺駐車場に止めた車を取りに行く横断林道は、標高を上げるに従い一面の雪道になっているではないか。朝は雪などなかったのに。全車スタッドレスで良かった。
駐車場に着くと車の屋根はすっぽり雪に覆われている。気温は依然－4度。やはり山の天気はバカにしてはいけないね。
今日の行程、
金泉寺駐車場9:12－9:35金泉寺9:42－10:06国見岳－10:16太良権現－10:46展望岩－10:59前岳－11:26鞍部－11:39黒木岳－11:58一ノ宮岳（立食）12:14－12:34帆柱鞍部－12:49帆柱岳－13:17横断林道出合－14:05山茶花高原
