A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

NANCY WILSON / CANNONBALL ADDERLEY

2006-06-27 | MY FAVORITE ALBUM
大物歌手と、大物プレーヤーのレギュラーグループとの共演。これもJAZZの楽しみだ。
「この歌手が、このバンドと共演するとどんな歌い方になるか?」、「このバンドが歌伴をすると果たしてどんな演奏をするのか?」、想像どおりもあれば、新たな発見もある。

歌手が有名になると、レコーディングのためのバックオーケストラの編成や編曲にも凝るようになり、コンボ編成のバックで、「これぞJAZZ」というLIVE感覚の歌がだんだん聞けなくなるのものだ。特に、JAZZ以外を歌うようになると。

NANCY WILSONは、JAZZ歌手としてデビューし58年にはニューヨークへ。
アダレイの後押しもあり一躍有名に。60年代はレコードも矢継ぎ早にリーリースし、JAZZに限らず、R&B、POPS、ゴスペルなど幅広いジャンルをこなすオールラウンドシンガーとして、不動の地位を得た。

このアルバムは、「でも育ちはJAZZシンガーだ」ということをアピールした一枚。
デビュー当時共演したしたこともある両者が、がっぷり組んで歌と演奏を繰り広げる。NANCYの張りのある声で、JAZZYに謳う。
曲も、NANCYの歌(もちろんアダレイグループがバック)と、アダレイグループの演奏がテレコで入っていて、インスト曲も決しておまけではない。

お気に入りは、「I can’t get started with you」、アダレイのアルトの独壇場(この曲のインストはやっぱりアルトサックスがいいかも・・・)と、ナンシーの「The Masquerade is over」。
バックのピアノが何とウェザーレポートで一世を風靡したジョーザビヌルだが、リリカルなタッチのピアノで、後年の電子ピアノを多用したフュージョンの演奏とは違う一面を見せている。ザビヌルが、アダレイのグループには結構長い間在籍していたのを再認識。

SAVE YOUR LOVE FOR ME (vocal)
TEANECK (instrument)
NEVER WILL I MARY (vocal)
I CAN’T GET STARTED WITH YOU (instrument)
THE OLD COUNTRY (vocal)
ONE MAN’S DREAM (instrument)
HAPPY TALK (vocal)
NEVER SAY YES (instrument)
THE MASQUERADE IS OVER (vocal)
UNIT 7 (instrument)
A SLEEPIN’G BEE (vocal)

Vo) NANCY WILSON
As) JULIAN ”CANNONBALL” ADDERLEY
Cor) NAT ADDERLEY
p) JOE ZAWINUL
b) SAM JONES
ds) LOUIS HAYES

Recorded , September 1,1961, NEW YORK

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2 コメント

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ナンシー節 (ソフィア)
2006-06-29 02:24:01
初めてナンシー・ウィルソンを聴いた時、衝撃が走ったのを覚えています。

まだまだジャズがわからないころで、フュージョンを中心に聴いていました(笑)

アール・クルーのアコースティックギターに夢中でしたっけ(^^)

ジャズは最初、日本人ばかり聴いていて、そんなときにナンシーを聴いた私はゾクゾクしたものです。
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フュージョン (YAN)
2006-07-01 23:16:09
フュージョンからJAZZVOCALですか?

お互い入り口は違っても、素晴らしいJAZZの世界にたどりついてよかったですね。
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