BLUE SERGE / SERGE CHALOFF
“Mode”レーベルの特徴は白地に洒落たイラストがデザインされているジャケットだが、他に白地のデザインというとこのアルバムも印象に残っている。
デザインだけでなく、タイトルの”BLUE SHEGE”に掛けたレイアウトのアイディアが実に洒落ている。
デニムが綾織(SERGE)の代表的な素材であることを意識してのことであろう、白のバックに、白の洋服を着た女性が青のデニム(?)のジャケットに寄り添う様は、このタイトルを実に旨く表現しているものだ。このセンスに拍手。
このアルバムの主役であるシャロフも短命であった。30代の半ば、これからという時にこの世を去っている。
この録音を行った時にはすでに病に冒されていたとか。数少ないリーダーアルバムであるが、これが最後のリーダーでの作品である。この翌年、亡くなる直前には”Four Brothers”の再会セッションに故郷のボストンからNew Yorkに駆けつけたらしいが、すでに車椅子での生活だったとか。
この録音では病を感じさせない力強く、かつ軽妙な演奏を聴かせてくれる。
ペッパーアダムスを筆頭とするバリトンのソロプレーヤーは、バリトンの力強さを前面に出した演奏は得意であるが、シャロフのようにバリトンを軽妙に扱うプレーヤーはマリガンしかいないかも。シャロフ亡き後、このマリガンがバリトンサックスの世界では一世を風靡するが、もしシャロフが生きていれば・・・・・。
コスタに続いて、今回も早くしてこの世を去った天才肌のプレーヤーを聴くことになってしまった。
このアルバムは、バックがまた実にいいメンバーだ。
ピアノのソニークラーク、ベースのルロイヴィネガー。そして、ドラムは丁度マイルスのグループに参加した頃のフィリージョージョーンズ。
このピアノトリオをバックにしたワンホーン。シャロフはビッグバンドや大きな編成のアンサンブルワークが多いが、ここでは思う存分バリトンの魅力を聴かせてくれる。
もし、シャロフが生きていたならはイーストコーストを代表するバリトンの第一人者はこのシャロフであったかもしれない。
1. A Handful of Star Jack Lawrence-Ted Shapiro 5:33
2. The Goof and I Al Cohn 4:45
3. Thanks for the Memory Leo Robin-Ralph Rainger 3:46
4. All the Things You Are Jerome Kern-Oscar Hammerstein 5:24
5. I've Got the World on a String Harold Arlen-Ted Koehler 6:44
6. Susie's Blues Serge Chaloff 5:08
7. Stairway to the Stars Malneck・Signorelli-Parish 4:50
Serge Chaloff (bs)
Sonny Clark (p)
Philly Joe Jones (ds)
LeroyVinnegar (b)
Recorded at Capitol Studios, Los Angeles on Mar 14, 1956
“Mode”レーベルの特徴は白地に洒落たイラストがデザインされているジャケットだが、他に白地のデザインというとこのアルバムも印象に残っている。
デザインだけでなく、タイトルの”BLUE SHEGE”に掛けたレイアウトのアイディアが実に洒落ている。
デニムが綾織(SERGE)の代表的な素材であることを意識してのことであろう、白のバックに、白の洋服を着た女性が青のデニム(?)のジャケットに寄り添う様は、このタイトルを実に旨く表現しているものだ。このセンスに拍手。
このアルバムの主役であるシャロフも短命であった。30代の半ば、これからという時にこの世を去っている。
この録音を行った時にはすでに病に冒されていたとか。数少ないリーダーアルバムであるが、これが最後のリーダーでの作品である。この翌年、亡くなる直前には”Four Brothers”の再会セッションに故郷のボストンからNew Yorkに駆けつけたらしいが、すでに車椅子での生活だったとか。
この録音では病を感じさせない力強く、かつ軽妙な演奏を聴かせてくれる。
ペッパーアダムスを筆頭とするバリトンのソロプレーヤーは、バリトンの力強さを前面に出した演奏は得意であるが、シャロフのようにバリトンを軽妙に扱うプレーヤーはマリガンしかいないかも。シャロフ亡き後、このマリガンがバリトンサックスの世界では一世を風靡するが、もしシャロフが生きていれば・・・・・。
コスタに続いて、今回も早くしてこの世を去った天才肌のプレーヤーを聴くことになってしまった。
このアルバムは、バックがまた実にいいメンバーだ。
ピアノのソニークラーク、ベースのルロイヴィネガー。そして、ドラムは丁度マイルスのグループに参加した頃のフィリージョージョーンズ。
このピアノトリオをバックにしたワンホーン。シャロフはビッグバンドや大きな編成のアンサンブルワークが多いが、ここでは思う存分バリトンの魅力を聴かせてくれる。
もし、シャロフが生きていたならはイーストコーストを代表するバリトンの第一人者はこのシャロフであったかもしれない。
1. A Handful of Star Jack Lawrence-Ted Shapiro 5:33
2. The Goof and I Al Cohn 4:45
3. Thanks for the Memory Leo Robin-Ralph Rainger 3:46
4. All the Things You Are Jerome Kern-Oscar Hammerstein 5:24
5. I've Got the World on a String Harold Arlen-Ted Koehler 6:44
6. Susie's Blues Serge Chaloff 5:08
7. Stairway to the Stars Malneck・Signorelli-Parish 4:50
Serge Chaloff (bs)
Sonny Clark (p)
Philly Joe Jones (ds)
LeroyVinnegar (b)
Recorded at Capitol Studios, Los Angeles on Mar 14, 1956