A Fuego Vivo / Cal Tjader
レコードが一枚行方不明になったかと思ったらこの盤はCD所有であった。棚卸しが進まない中、最近新しいアルバムも増えて混乱状態。日頃の整頓が苦手なので一度大整理をしなくては・・・・。一度手をつければ凝り性なのだが、始めるまでなかなか重い腰が上がらない。
さて、カルジェイダーのConcordでのリーダーアルバムとしてはこれが4枚目。Concordになってからは、他のプレーヤーのバックや歌手の伴奏にも参加することも多く、Concordの看板スターの一人になっていた。
特に、デビュー作の“La Onda Va Bien”は80年のグラミー賞のラテン部門でウィナーにもなった。立ち上げたばかりのConcord Picanteにとっても新興のアウトサイダーが主流派に勝った大金星なので、オーナーのジェファーソンもジェイダーの活躍には大満足であったと思う。
順風満帆のジェイダーであったが、この演奏が収録された翌年の’82年5月に他界してしまう。まだ60前の働き盛りであった。死というものは思いがけず突然やってくるものだ。
ファーストアルバムは色々思想い馳せて制作されるが、ラストアルバムという物を意識して作ることは普通無いであろう。ラストアルバムというのは突然生まれるものだ。
ジェイダーのラストアルバムというと、同じコンコルドでこの後に発売されたカーメンマクレーとの共演盤であるが、ジェイダーの実質的なラストアルバムというとこのアルバムになると思う。
というのも、
レギュラーメンバーに加えてゲストにコンガの名人ポンチョサンチェスが加わり、ティンパレスにはラモンバンダが参加している。
そして、アルトのゲイリーフォスターが加わるオールスターメンバーだ。
さらには、このアルバムはライブ。ジェイダーの地元サンフランシスコにある、アメリカンミュージックホールでの演奏だ。500人以上入るホールだそうだが、いつものコンコルドのパビリオンとは違った会場の熱気を感じる。
曲も、メンバー達のオリジナルあり、コルトレーンのネイマやスタンダードのマイコンチネンタルありで、ジャズとラテンのハイブリットの世界をずっと歩いてきたジェイダーの集大成のような「場」がこのアルバムのために作られている。
人が死ぬと親族・友人達が集まり故人を悼み葬儀が行われ、故人を偲ぶ。しかし、死んでからはお互い言葉を交わすことができない。「元気に生きているうちに一度会いたかった」といつも思うことだ。そういう意味では友人との別れは「生前葬」という形で済ませてておく方が本当はいいのかもしれない。
このアルバムも、結果的にCDに残ったラストライブであるが、ジェイダーにとっては晩年の絶頂期に行われた「ファンに囲まれた盛大な生前葬」であったのかもしれない。
1. Serenata Leroy Anderson / Mario Cisneros 6:55
2. Poncho Con Dos Amigos 7:04
3. Mindanao Cal Tjader 7:05
4. Tesoro Gary Foster 5:37
5. Santa Domingo Mark Levine 3:27
6. Naima John Coltrane 5:53
7. The Continental Con Conrad / Herbert Magidson 6:12
Cal Tjader (vib)
Gary Foster (as,ss,fl)
Mark Levine (Fender Rhodes,p,elp)
Rob Fisher (b)
Vince Lateano (ds)
Ramon Banda (Timbales)
Poncho Sanchez (Congas)
Produced by Carl Jefferson
Phil Edwards : Engineer
Recorded live at The Great American Music HAll, San Francisco,California
On August 1 1981
Originally release on Concord Picante CPJ-176 (所有盤はCD)
レコードが一枚行方不明になったかと思ったらこの盤はCD所有であった。棚卸しが進まない中、最近新しいアルバムも増えて混乱状態。日頃の整頓が苦手なので一度大整理をしなくては・・・・。一度手をつければ凝り性なのだが、始めるまでなかなか重い腰が上がらない。
さて、カルジェイダーのConcordでのリーダーアルバムとしてはこれが4枚目。Concordになってからは、他のプレーヤーのバックや歌手の伴奏にも参加することも多く、Concordの看板スターの一人になっていた。
特に、デビュー作の“La Onda Va Bien”は80年のグラミー賞のラテン部門でウィナーにもなった。立ち上げたばかりのConcord Picanteにとっても新興のアウトサイダーが主流派に勝った大金星なので、オーナーのジェファーソンもジェイダーの活躍には大満足であったと思う。
順風満帆のジェイダーであったが、この演奏が収録された翌年の’82年5月に他界してしまう。まだ60前の働き盛りであった。死というものは思いがけず突然やってくるものだ。
ファーストアルバムは色々思想い馳せて制作されるが、ラストアルバムという物を意識して作ることは普通無いであろう。ラストアルバムというのは突然生まれるものだ。
ジェイダーのラストアルバムというと、同じコンコルドでこの後に発売されたカーメンマクレーとの共演盤であるが、ジェイダーの実質的なラストアルバムというとこのアルバムになると思う。
というのも、
レギュラーメンバーに加えてゲストにコンガの名人ポンチョサンチェスが加わり、ティンパレスにはラモンバンダが参加している。
そして、アルトのゲイリーフォスターが加わるオールスターメンバーだ。
さらには、このアルバムはライブ。ジェイダーの地元サンフランシスコにある、アメリカンミュージックホールでの演奏だ。500人以上入るホールだそうだが、いつものコンコルドのパビリオンとは違った会場の熱気を感じる。
曲も、メンバー達のオリジナルあり、コルトレーンのネイマやスタンダードのマイコンチネンタルありで、ジャズとラテンのハイブリットの世界をずっと歩いてきたジェイダーの集大成のような「場」がこのアルバムのために作られている。
人が死ぬと親族・友人達が集まり故人を悼み葬儀が行われ、故人を偲ぶ。しかし、死んでからはお互い言葉を交わすことができない。「元気に生きているうちに一度会いたかった」といつも思うことだ。そういう意味では友人との別れは「生前葬」という形で済ませてておく方が本当はいいのかもしれない。
このアルバムも、結果的にCDに残ったラストライブであるが、ジェイダーにとっては晩年の絶頂期に行われた「ファンに囲まれた盛大な生前葬」であったのかもしれない。
1. Serenata Leroy Anderson / Mario Cisneros 6:55
2. Poncho Con Dos Amigos 7:04
3. Mindanao Cal Tjader 7:05
4. Tesoro Gary Foster 5:37
5. Santa Domingo Mark Levine 3:27
6. Naima John Coltrane 5:53
7. The Continental Con Conrad / Herbert Magidson 6:12
Cal Tjader (vib)
Gary Foster (as,ss,fl)
Mark Levine (Fender Rhodes,p,elp)
Rob Fisher (b)
Vince Lateano (ds)
Ramon Banda (Timbales)
Poncho Sanchez (Congas)
Produced by Carl Jefferson
Phil Edwards : Engineer
Recorded live at The Great American Music HAll, San Francisco,California
On August 1 1981
Originally release on Concord Picante CPJ-176 (所有盤はCD)
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