A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ベイシーをバックに歌うのは大物ばかりだが、日本人の大物も・・・・

2011-11-30 | MY FAVORITE ALBUM
Nice to meet you / Chiemi Eri


ディックジョンソンのアルバムでキャリオカを聴き、そしてトニーベネットのアルバムでベイシーオーケストラを聴いて「あるライブ」を思い出した。

戦後日本の歌謡曲・ポップスの世界で初代(元祖)?三人娘といえば、美空ひばり、江利チエミ、そして雪村いづみの3人だ。雪村いづみはまだ健在で、元気にライブツアーを続けているが、彼女たちの共通項は、デビュー当時ジャズの洗礼をうけていることだ。
江利チエミのデビューは1952年のテネシーワルツ。まだ彼女が15歳の時だったが、それまで数年間いわゆる米軍のキャンプ周りですでに人気を得ていたそうだ。そして、デビューの翌年には、招かれてアメリカに渡り「ゴメンナサイ / プリティ・アイド・ベイビー」を録音、ヒットチャートにランキングされ、いきなりアメリカでコンサートを開く大出世を遂げた。その帰朝凱旋コンサートをツアーの途中で一緒になったデルタリズムボーイとジョイントして日本各地を廻り、日本でもいきなりジャズボーカリストのNo.1の地位を得たという。

それから10年経ち、1963年にカウントベイシーオーケストラが初来日をし、厚生年金会館でのコンサートの舞台に、日本で第一人者になっていた江利チエミがゲスト参加し歌った2曲が、「わが恋はここに」、そして、この「キャリオカ」だった。幸いにもこの2曲の音源は残されていた。63年のベイシーといえば、ルーレットから続々とアルバムを出した直後でベイシーオーケストラが脂の乗り切っていた頃だ。






そして、それから20年近く経ち、歌手デビュー30周年記念に向けて色々な企画が立てられていたそうだ。その一環としてこのアルバムが録音された。もちろん、ジャズシンガーとしての江利チエミのアルバムだ。内容は懐メロだけでなく、新しい曲、そして新しいアレンジにもチャレンジしている意欲作だ。バックを務めたのは奇しくも一緒に30周年を迎える原信夫とシャープス&フラッツ。アレンジは編曲名人前田憲男に山屋清に加えて、Carl Jones。このアルバムのジャケットに一緒に写っているこのカールジョーンズこそが、30年前チエミがアメリカから帰ってきた時に一緒にツアーをしたデルタリズムボーイズのメンバーだった。
まさに、30年ぶりの"Nice to meet you”だが、このアルバムの作るにあたっての協力を依頼し、アレンジだけでなく、彼の元で10日間ものボイストレーニングも実施してアルバム制作に臨んだとか。

そして、このアルバムを録音した翌年、彼女は突然他界してしまう。その意味では彼女の30年にわたるジャズシンガーの歴史が凝縮されているのがこのアルバムだ。このアルバムがCDで再発されるにあたって、ベイシーとの共演の2曲も収められている。日本のジャズの歴史を紐解くのも奥が深い。

1. Take the A train
2. My funny Valentine
3. Where or When
4. Misty
5. After You’ve Gone
6. St. Louis Blues
7. Whatta We gonna do about it
8. Gomen Nasai
9. Again
10. Moanin’
11. Love is here to stay
12. Carioca

Chiemi Eri (vo)
Nobuo Hara and Sharps & Flats
Count Basie Orchestra (11,12)
Arranged by Norio Maeda, Kiyoshi Yamaya, Carl Jones


ナイス・トゥー・ミート・ユー! チエミ・エリ~30thアニヴァーサリー記念盤
クリエーター情報なし
キングレコード


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何かがいいと何かが悪い・・・。調子が悪いと周りのことも無頓着に

2011-11-28 | GOLF LIFE
朝晩は大分冷え込むようになったが、天気は晴れ、昼はポカポカ天気になるとの予報であった。前日、仲間からでた「半ズボンでできるかも?」との話もまんざら冗談ではなさそうな様子ではあった。しかし、早朝、家を出る時は流石に寒い。寒暖計は6度であった。関越道を北上し東松山から目的地の熊谷に近づくと気温はどんどん下がって3度に。これでは半ズボンは無理。

久々のホームコース。このコースも加藤俊輔の設計だ。地形は違っても先日のアクアラインと似ていて狭いコース作りで少し曲げるとすぐに林が呼んでいる。正確性が求められるコースだが、ドライバーの調子が上向きだったので少しは気が楽であったが。
ところが、インからのスタートホールは右にプッシュアウトでいきなりOB。続く、11番、12番はなんとか寄せワンパーで凌いだが、13番のロングでまたも林を渡り歩いて、挙句の果てに木に当たったボールはOBゾーンに。16番では池に。ペナルティーのオンパレードのハーフになってしまった。

このコースのグリーンは大きなうねりはないものの、グリーンがいいコンディション。今日は上につけると実に早かった。ショットは今ひとつであったが、アプローチとパットは反対に調子がいい。先日のゴルフとは正反対であった。ハーフを終わってみれば3パットなしで1パットが四つ。辛うじて50の大台乗せは回避したものの何とも絞まらないゴルフになってしまった。

気を取り直しての午後半のスタート。風もあまり強くなく、12時近くになるといくらか暖かくなり半ズボンは無理でも上は半袖でのプレーになった。
出だしのドライバーはまずまず。次の長いミドルもまあまあ。4番の長いミドルもとりあえず真ん中に行ったが、キャディの研修生が突然「ボールに傷がついていませんか?」と。確かに午前中はペナルティーの連発だったし、仲間内の練習ラウンドであったこともあり、使っているボールがバッグの中の在庫一掃の状態で確かに古いボール、傷はついていたかもしれないが。キャディさんに「何故?」と聞き返すと、打ったときの音が変とのこと。クラブの当たり場所で音が違うのはよくあるが、ボールに傷かついていて音が変と指摘されたのは初めて。2打目を打った時も自分はあまり気にしなかったがやはり変だと。グリーン上でボールをよくよく見ると、確かに大きな擦れたような跡があったがこれで音が変るとは。当然ショットやパットにも影響があったのだろう。

次のホールからニューボールに変えると、会心の当たりのドライバーショット。いわゆる「本日一番」。ボールを替えると気分も変る。その後のホールはすべてまずまずのあたり。やはりボールは重要だ。何も物理的な話ではなく気分的にも。

そして最終ホール。第2打をしくじったので100Yの第4打が残ったが、ピン下3mにつける。同じようなラインからの他のパートナーのパットが先行したので、軽いフックラインを読みきったパットであったが、カップの右端にカップにかかるように止まってしまった。仲間内でのOKボールありのプレーだったので、カップに近づいてピックアップしようした瞬間、ポトリとカップイン。これもボールを傷なしボールに替えていたせいかもしれない。

ボールのせいでもないが、今回はアプローチとパットが良く、難しいグリーンだったが3パットなしの29パットで上出来。最近スコアに拘るゴルフができず、ショットも思い通りにならない状態が続いていたので、色々な事を蔑ろにしていたのは事実。次回からは拘りゴルフに戻してみよう。

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どちらも一人で三役ができるデュオは如何に・・・・?

2011-11-26 | CONCORD
Spider’s Blues / Dick Johnson And The Dave Mackenna Rhythm Section



先日友人のジャズ好きが某ベテランのギターとベースのデュオライブを聴きにいったそうだ。両者とも若い頃から一線で活躍していた有名プレーヤーだったので久々に聴くのを楽しみに出かけてみたら、実につまらない内容で途中で帰りたくなったとのこと。どのようにつまらなかったかは詳しく聞かなかったがまあ大体察しはつく。ソロとかデュオは嵌ると実に良い演奏が聴けるが、一歩間違えると散々な結果になってしまう。

コンコルドレーベルでもデュオのアルバムはこれまでの何枚かあった。最近聴聴きなおしたジョージシアリングとブライアントーフのDUOは改めて見直した。ジミーロウルズとレイブラウンという組み合わせもあった。管とピアノではバドシャンクのアルバムがあった。レギュラーコンビもあれば、コンコルドのスター達の出会いもあるがどれもそこそこの聴き応えのあるアルバムだ。

今回は、アルトというより、このアルバムでも何でも吹くマルチプレーヤーぶりを披露してくれるディックジョンソンと、ピアノのデイブマッケンナのデュオだ。アルバムタイトルを見ると”The Dave Mckenna Rhythm Section”とある。実に言い得て妙な表現だ。デイブマッケンナの左手のベースラインの上手さは有名だ。その名のとおりのアルバムもあった。リズミカルなタッチを加えて、一人三役でリズムセクションをこなすことは可能だ。それにジョンソンの多芸ぶりを組み合わせれば、デュオといいえども単なるソロの掛け合いになることはない。

一曲目のキャリオカから実に快調だ。リズミカルな曲だがマッケンナのドライブは凄い。ジョンソンのクラリネットもスイング派のクラリネットというより、バップスタイルのプレーをクラリネットでチャレンジしている。その後、ジョンソンはアルト、フルート、ソプラノ総動員、マッケンナもアップテンポでのソローでも変幻自在。楽しいデュオアルバムだ。

マッケンナの左手の技


若い頃から共演経験があった2人だった。


1. Carioca
2. Lazy Afternoon
3. Confirmation
4. A Gypsy Air
5. Lush Life
6. Shawnuff
7. Jittebug Waltz
8. Spider’s Blues

Dick Johnson (as,ss,cl,fl)
Dave Mckenna (p)

Produced by Carl Jefferson
Recorded at Coast Recorders, San Francisco, Calfornia, April 1980
Originally released on Concord CJ-135
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そろそろ街にはクリスマスの飾りつけ、ジングルベルが流れる季節に・・・

2011-11-25 | CHRISTMAS
A Swingin’ Christmas / Tony Bennett featuring Count Basie Big Band

そろそろクリスマスアルバムを聴く時期になった。時々思い出したように真夏にクリスマスアルバムを聴く事があるが雰囲気がどうもしっくりこない。もっとも南半球に行けば真夏のクリスマスが当たり前なのだが・・・・・。やはり今の時期が一番いい。

という訳で、まず引っ張り出したのがこのアルバム。ジャズの世界、女性ボーカルは次々と新たな歌手が登場するが男性の方は今ひとつ。その中で、大ベテランのトニーベネットが元気だ。1926年生まれというので、とうに80歳は越えている。デュエットアルバムも続編が出てまだまだ現役だ。
そのベネットの歌うクリスマスソングといえばいくつかあるが、新しいところではカウントベイシーオーケストラとのコラボレーションが実にいいアルバムだ。厳密にいうとベイシーオーケストラはホーンとサックセクションのみ。ピアノのモンティアレキサンダー、ドラムのハロルドジョーンズなどのカルテットが加わった豪華版だ。

このCDにはメイキングのDVDがおまけでついているので、和気藹々とした録音風景を見ることができる。このメイキングの解説をしているのが、プロデューサーのフィルラモン。グラミー賞をいくつもとっている名プロデューサーだが、ベネットの最近の一連のアルバムは彼の作品だ。このラモンは元々クラシックのバイオリニストからジャズ&POPSの世界に入ったというキャリアの持ち主。ジュリアードではフィルウッズの同級生だったとか。
そして、演奏家ではなくレコーディングエンジニアとしてアルバム作りに参加していった。クレジットを見るとよく登場する録音スタジオA&R Studiosは彼のスタジオだ。有名なゲッツ/ジルベルトもそうだし、あのサドメルのデビューアルバムも彼の作品だ。クインシーのマーキュリーの一連の作品も彼の手に掛かっている。その後はビリージョエル、レイチャールス、そして松田聖子までポピュラーのあらゆるジャンルの多くの大スターのアルバム作りに参加している。録音だけでなく、映像やサラウンドの音響まで音作りに関しては第一人者の一人だ。

ベイシーオーケストラをバックにした録音で、そのラモンが選んだ録音場所は通常のスタジオではなく、PAC Theatreという普通の劇場だ。そこのステージにベイシーオーケストラが通常のライブの演奏のようなセッティングがされている。特に間仕切りが設けられている訳でもない。どうりで臨場感がある演奏だと思った。
当たり前だが、演奏する様子を映像で見ると実に良く雰囲気が伝わってくる、いつもは饒舌なモンティー アレキサンダーのピアノが神妙にベイシースタイルを演奏しているのも実に新鮮だ。クリスマスアルバムといっても「軽く一丁上がり」というのではなく、娘とのデュエットがあったり、カルテットをバックにした演奏があったりで、全体の構成がじっくり考えられているものもやはり名プロデューサーであるフィルラモンのおかげだろう。

これはメーキングではなく、テレビ出演の映像




1. I'll Be Home for Christmas     Gannon, Kent, Ram 2:12
2. Silver Bells            Evans, Livingston 3:17
3. All I Want for Christmas Is You   Bergman, Bergman, Mandel 4:18
4. My Favorite Things          Hammerstein, Rodgers 2:55
5. Christmas Time Is Here        Guaraldi, Mendelson 3:59
6. Winter Wonderland          Bernard, Smith 2:31
7. Have Yourself a Merry LittleChristmas Blane, Martin 4:36
8. Santa Claus Is Coming to Town    Coots, Gillespie 2:53
9. I've Got My Love to Keep Me Warm   Berlin 3:31
10. The Christmas Waltz         Cahn, Styne 3:22
11. O Christmas Tree           Traditional 3:27

Tony Bennett Vocal
Antonia Bennett Vocal

Monty Alexander  Piano
Paul Langosch Bass
Gray Sargent Guitar
Harold Jones Drums
Toots Thielemans Harmonica
Dave Keim Trombone
Clarence Banks Trombone
Barry Cooper Trombone
Alvin Walker II Trombone
Kriss T. Johnson Jr. Trumpet
William Barnhart Trumpet
Michael Williams Trumpet
James Zollar      Trumpet
Andy Snitzer Sax (Tenor), Soloist
Grant Langford Sax (Alto)
Doug Lawrence Sax (Tenor)
Doug Miller Sax (Tenor)
John Williams Sax (Baritone)
Lee Musiker Arranger, Conductor, Music Direction, Piano, Rhythm Arrangements
Frank Foster Arranger
Bill Holman Arranger, Conductor

Danny Bennett Executive Producer
Phil Ramone Producer

Recorded in Englewood NJ in June 2006


Swingin' Christmas
Tony Bennett
Sony
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強風の中ドライバーは復調の兆しを見せたが・・・・

2011-11-24 | GOLF LIFE
夜来の雨も上がって天気予報は晴れ。絶好のゴルフ日和のプレーになるはずだったが。アクアラインを渡っていると風で車が持っていかれる。海に目をやると白波がたっていた。家を出る時は感じなかったがかなりの強風の様相だ。雨のゴルフは辛いものがあるが、風のゴルフもまた別の意味で辛いゴルフになりがちだ。「果たして今日はどうなることやら」と思いを馳せているうちにコースに着く。

今日のコースはアクアラインを渡って木更津東ICを出てすぐのアクアラインゴルフクラブ。会社勤めをしていた時のゴルフ好き仲間とのプレーだ。この仲間とはよく一緒にプレーをするがこのメンバーとのプレーも今年最後になりそうなので、今日は早々に今年の反省会を兼ねた忘年ゴルフとなってしまった。
このアクアラインGCの設計は加藤俊輔。独特のうねりのあるフェアウェイ、狭目のコース設定。そして癖のあるグリーンは彼の特徴だ。広い平坦なコースでプレーし慣れていると、彼の設計したコースは非常に難しい。ここでも何度かプレーしているが、いつもどこかで嵌ってしまう。風が強いと余計に一波乱も二波乱もありそうなプレッシャーをプレー前から感じていた。

少し余裕があったのでドライビングレンジでウォーミングアップ。最近ドライバーが不調であったが、何故かいい当たりが出る。風が強いと力みがちになるが、反対に今日は脱力が上手くいく。ドライバーが不調であれこれ悩みながら打つことが多かったが、以前に元研修生の友人から、悪くなる時は「トップからの切り返しが早くて、尚且つクラブが外から入っている。とにかくダウンで我慢できるだけ我慢して内から振ればいい」というアドバイスを貰ったのを思い出して打ったのが功を奏したようだ。
そして、朝一番のティーショット。練習と同じ感覚で打てたボールはフェアウェイ真ん中へ。どうやらドライバーの感触は戻ったようだ。その後も、トップで力んで打ち急いで左に引っ掛けたボールが一回あったが、後は概ね順調。ここしばらくの不調が嘘のような当たりが続いた。

暖かい日が続いたが季節は秋本番を過ぎすでに晩秋。11月も末に近づくと流石に紅葉も終わりに近づいている。この強い風で、落ち葉の舞っている量も半端ではない。林に囲まれたグリーン上は一面落ち葉が目立とパッティングをするにも一苦労だ。ここしばらくは、落ち葉に隠れたボール探しとグリーン上の落ち葉拾いが続きそうだ。
それが原因ではないとは思うが、ショートパットの引っ掛けミスが二度三度と続いた。ロングパットは気楽に打てて結果もいいのだが、短くなればなるほど意識しすぎてミスが続いた。おかげでオリンピックの握りは最悪。何かが良くなると何かが悪くなるのがゴルフの常だが、今度はしばらくパットで悩みそうな予感がする。折角良くなってきたドライバーの感触を忘れないようにしなければ。「今回は風の影響」で終わってくれればいいのだが。
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ジャズの歴史をアンサンブルにすると・・・・

2011-11-23 | MY FAVORITE ALBUM
National Jazz Ensemble / Chuck Israels

チャックイスラエルというとビルエバンスのトリオのベーシストとして知られている。あのラファロの後釜として61年から参加していたし、エバンス以外にもゲッツのジルベルトとのアルバムとか参加したアルバムは結構あるが、自分のブログでイスラエルの入ったアルバムは何故か一枚も紹介していなかった。
そのイスラエルは70年代に入るとベーシストとして活動は縮小していった。そして74年にビッグバンドを編成しこのアルバムを出したが、”The National Jazz Ensemble”というたいそうなネーミングのバンドだった。メンバーは彼以外にハーマンのバンドにいたサルニスティコやジミーネッパー、そしてトムハレルなど何人かは名の知れたメンバーがいたが、多くは当時中堅、無名のメンバー。同じ志を持って集ったメンバーだったようだ。

彼が目指したのは、ジャズの名演、名曲をアンサンブルで演奏すること。まさにジャズの伝統と歴史を表現するビッグバンドだった。目指していたことは色々あったようだが、基本的には「ジャズは個人プレーヤーかつ即興演奏のアート」であるという事実からの出発していた。したかって、過去の演奏の素晴らしいソロを題材にしたものである。パーカーのアドリブを題材にしたスーパーサックスや、名演をボーカライズしたランバートヘンドリックス&ロスと同じアプローチのビッグバンド版である。素材となる曲や演奏も、ジェリーロールモートンやベイシーからホレスシルバーさらに、自作曲までまさにジャズの歴史そのものであり、ジャンル、スタイルを越えている。内容的には、ソロを忠実にアンサンブルにしたものだけでなく、オリジナルのソロをベースに新たなソロを展開しているものまである。例えばシルバーの“Room608”では、モブレーのソロはアンサンブルで、そしてドーハムのソロはハレルが新たな解釈でソロをとっている。また、イスラエルが参加していたエバンストリオで演奏したエバンスの曲”Very Early”では、イスラエル自身がアレンジし、ビルエバンス自身もピアノで参加し、ニスティコのテナー、ハレルのトランペットのソロが加わるという豪華なアンサンブルに変身している。

まさにアメリカで育ったジャズの歴史そのものの「ナショナルアンサンブル」だ。
辰己哲也ビッグバンドのようにオリジナルスコアの編曲を尊重しそれを再現するのも一つのアプローチだが、ジャズは個人のアドリブ演奏を前提にするこれもビッグバンドの表現の仕方の一つである。
ジャズは奥行きが深くてまだまだ可能性がありそうだ。イスラエルは演奏だけでなく教育者としての活動も行っていくわけだが、このような試みが教育にもつながっていったのであろう。現在でも元気で活躍しているようだが、教えを受けた若者たちが次に何を聴かせてくれるか楽しみだ。



辰己哲也BIGBANDのKING PORTER STOMP



1. Every Tub (Count Basie 1938)
2. Understanding Depression (Daviid Berger 1974)
3. Black Bottom Stomp (F. S. Morton 1926)
4. Transblucency (Duke Ellington 1946)
5. Room 608 (Horace Silver 1954)
6. Solar Complexes (Chuck Israels 1972)
7. Hot Feet (Duke Ellington 1930)
8. Very Early (Bill Evans )
9. Herlem Airshaft (Duke Ellington 1940)

Lee konita (as)
Bill Evans (p)
Margaret Hanson (voice)
Greg Herbert, Lawrence Feldman, Sal Nistico ,Dennis Anderson (reeds)
Ken Berger, Jim Maxwell, Tom Harrell, Dan Hayes, Dave Berger (tp)
Jim Knepper, Ron Levitt, Joe Randazzo (tb)
Steve Brown (g)
Ben Aronov (p)
Lisie Atkinson (b)
Bill Goodwin (ds)

Produced By Hank O’neal & Chuck Israels
Recorded April –May 1975




National Jazz Ensemble
クリエーター情報なし
Chiaroscuro Records
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ますます磨きのかかった3作目・・・

2011-11-21 | MY FAVORITE ALBUM
Tales Of A Courtesan / Toshiko Akiyoshi & Lew Tabackin Big Band


先日宮嶋みぎわBig Bandのライブに行って久々に興奮した。
ビッグバンドだけでなく、彼女のあらゆる方面での最近の活躍にはその取組姿勢を含めて感嘆するばかりだ。自分の限界への挑戦は誰もが人生のどこかで一度は経験してもいいと思う。自分も30代の頃、寝食を忘れて仕事をした時期がある。結果上手くいったこともあれば、見事に失敗したこともある。今思い起こせば若気の至りで無謀なこともやったが皆いい思い出であり、その後の人生で間違いなくその時の経験が次のステップでの礎になっている。

女性のピアニストであり、作編曲であり、そしてビックバンドのリーダーとして宮嶋の大先輩は秋吉敏子だろう。TOSHIKOがビッグバンドを編成したのはニューヨークからロスに居を移した翌年1973年だ。彼女が44歳の時。様々な経験を経て、まさにベテランの域に達した時期だった。
一年後に初アルバム「孤軍」を発表し、続けて「ロングイエローロード」を出した。秘めていたアイディアを続けさまに世に出した。翌年は各地のジャズフェスティバルにも参加し、徐々に全国区で知名度が上がっていったが、その年の年末に録音した続く3作目がこのアルバム「花魁譚」だ。
10年近くの歴史を経て、すでに名声を得ていた東のサドジョーンズ&メルルイスのオーケストラに対して、西のTOSHIKO&TABACKINのオーケストラも短い期間で一気に有名になっていった。
サドメルがニューヨークのスタジオミュージシャンが集って生まれたのと同じように、敏子のオーケストラは西海岸の若手中堅のスタジオミュージシャンが集った。顔ぶれを見ると錚々たるメンバーが集っていたが、トランペットセクションの端には、今は日本で活躍しているMIKE PRICEも一作目から引続き参加している。

宮嶋とTOSHIKOのオーケストラの共通点は、基本的に自分のオリジナル曲を自分のアレンジで演奏することだ。
敏子の曲はこのアルバムのタイトル曲のように日本の歴史、風景、風土、社会に題材を求めた曲と、長く住み慣れたアメリカの風土を題材にした曲が共存している点だが、アメリカ人の曲以上にアメリカらしさが出ている曲もある。このアルバムでも新旧取り混ぜてバランスよく収められている。曲作りではTOSHIKOに一日の長があるがこれは経験の差で仕方がない事だ。そしてTOSHIKOのビッグバンドの歴史はこの時まだ始まったばかり、その後も多くのアルバムが続き現在に至っている。TOHIKO&TABACKINはまだまだ現役だ。
TOSHIKOのビッグバンドはサドメルよりも10年近く遅くスタートしたが、どこかで追いつき追い越した。宮嶋もまだ若い2作目、3作目に期待したい。

1996年のStrive for Jive



1. Road Time Shuffle          Akiyoshi 6:30
2. Tales of a Courtesan (Oirantan)   Akiyoshi 9:15
3. Strive for Jive           Akiyoshi 7:51
4. I Ain't Gonna Ask No More      Akiyoshi 6:11
5. Interlude              Akiyoshi 4:17
6. Village               Akiyoshi 11:09

Toshiko Akiyoshi Piano
Dick Spencer Clarinet, Flute, Sax (Alto)
Lew Tabackin Flute, Piccolo, Sax (Tenor)
Gary Foster Clarinet, Flute, Sax (Alto), Sax (Soprano)
Tom Peterson Clarinet, Flute (Alto), Sax (Tenor)
Bill Perkins Clarinet (Bass), Flute (Alto), Sax (Baritone)
Richard Cooper Trumpet
Steve Huffsteter Trumpet
Bobby Shew Trumpet
Mike Price Trumpet
Bill Reichenbach Jr. Trombone
Jim Sawyers Trombone
Phil Teele Trombone (Bass)
Britt Woodman Trombone
Charles Loper Trombone
Don Baldwin Bass
King Errisson Conga
Peter Donald Drums

Hiroshi Isaka Photography, Producer
Ami Hadani Engineer, Mixing Engineer

Recorded on Dec.1~Dec.3, 1975














花魁譚
クリエーター情報なし
BMG JAPAN
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雨の日にはスカッとラテンのリズムで・・・・

2011-11-19 | CONCORD
Gozame!Pero Ya… / Cal Tjader

雨の一日、幸いゴルフの予定も無く、久々に外出することも無く家に閉じこもっていた。今月に入って忙しい日が続きオーディオ&テレビの前に座ることもほとんどなかったが、久々にターンテーブルにレコードが乗った。最近はもっぱら移動中にIpadで聞き流すことが多く、じっくりアルバムを聴くのも久しぶり。

ということで、ブログの更新も滞っていたのでConcordの棚卸しをまずは一枚。
番号順にやっていたつもりだが一枚飛ばしてしまったので、今回はひとつ戻ってCJ-133。Picanteシリーズのカルジェーダーのアルバムだ。コンコルドのジェイダーのアルバムとしては、先に、La Onda Va Bienがあるので、これが2枚目だ。メンバーも前回と同じだが、このアルバムではギターにマンデルロウが加わっている。ギターでラテンというとボサノバ風のギターを想像するが、マンデルロウのギターはスローなスタンダード曲だけの参加。したがってリズムを刻むのではなく、ここではもっぱらメロディーラインのソロ中心。いつものようなマンデルロウ節のソロを聴かせてくれる。

一曲目のスタートから、ラテンのリズムに乗った打楽器のようなピアノのプレーから始まる。やはりラテンはリズムが命。どの楽器もラテンのリズムに乗るとリズム楽器の体をなしてくるから不思議だ。ヴァイブもメロディーを奏でるがそもそもは打楽器の一種だ。そのせいかドラマーでヴァイブを弾くプレーヤーは多い。このジェイダーも昔のブルーベックのバンドにいた時はドラマーだったとか。この前のマティーペイチのアルバムでも、ドラマーのラリーバンカーがヴァイブで参加していた。反対にライオネルハンプトンはドラムを叩いたりしていた。いずれにしても、ラテンはリズムが大事ということだ。

B面に移ると、一曲目はフルートがメイン。自分の世代だとフルートとラテンというと、ボサノバのハービーマンと渡辺貞夫のフルートをすぐに思い起こしてしまう。軽快なリズムに乗ったフルートはこれぞボサノバという感じ。全編を通じでリズムが強烈だがそれを支えているのはパーカッションのポンチョサンチェス。この後、Concordにサンチェスのアルバムも登場するが、カルジェイダーとポンチョサンチェスの組み合わせはPicanteの強力コンビだ。

あまり聴くこともなかったこのアルバムも、改めて聴き返してみるとなかなかいいアルバム。時間もあったので2度も聴き直してしまった。



1. Shoshana             Levine 5:07
2. This Couldn't Be the Real Thing Mulligan, Torme 6:30
3. Bye Bye Blues          Bennett, Gray, Hamm, Lown 6:51
4. Roger's Samba          Glenn 4:27
5. Close Enough for Love [Theme from Agatha] Mandel, Williams 4:45
6. Will You Still Be Mine?      Adair, Dennis 3:31
7. This Is Always          Gordon, Warren 7:09

Cal Tjader (Vibraphone, Vocals (Background)
Roger Glenn (Flute, Percussion)
Mark Levine (Fender Rhodes, Piano, Piano (Electric))
Mundell Lowe (g)
Rob Fisher (b)
Poncho Sanchez (Conga, Percussion)
Vince Lateano (Drums, Percussion)

Frank Dorritie Producer
Ron Davis Engineer
Phil Edwards Remixing

Recorded at Coast Recorders, San Francisco, California, June, 1980

Originally released on Concord Picante CJP-133


Gozame Peroya
Cal Tjader
Concord Records
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久々の雨中のゴルフは案の定スコアにならず・・・

2011-11-13 | GOLF LIFE
先週末にかけて一泊で学生時代の仲間とのゴルフだった。3年前から春と秋の2回定期的にやるようになったが、いつものゴルフ仲間と違ってゴルフがメインというよりは久々の再会が楽しみが半分の同窓会ゴルフだ。

この会は群馬のコースが定例化しており、今回も1日目は富岡カントリークラブ。群馬というと敬遠する人も多いが、富岡ICから近くで距離の割には足の便はいいし自宅からは行きやすい所なので自分は歓迎だ。今はPGMグループだが、豪華さが売りのSTTグループだったコースだ。今回ここは初めてのプレーだったが、他のコース同様バブリーな作りのクラブハウスがまずは目立つ。中に入ってもよくこれだけ無駄なスペースを造れるものだと感心してしまうのは貧乏性なのかもしれないが。
朝、家を出る時からすでに雨。天気予報でも終日雨。久々の1日雨のゴルフであった。予報では気温も低いとのことで、前回の季節はずれの短パンとは大違いの完全に冬ゴルフのいでたちとなった。
唯でさえ先日来フォームを崩してまともなショットが出ない中、雨と寒さでは始まる前からゴルフの中身には期待できない中でのスタート。案の定引っ掛けチョロのティーショットから始まる。大体ゴルフの良し悪しの半分は精神力だと思うが、三重苦で駄目と思うといい当たりなど出るわけが無い。早々に翌日の練習ラウンドと割り切ってのプレーになってしまい、スコアもつけずにコースを楽しむことに。バブリーなコースも最近は運営費のコストダウンのせいか手入れが悪いコースが増えてきたが、このコースはまずまず。同じPGMの中でもメンテナンスはいいほうかもしれない。雨のせいかグリーンの速さは今ひとつであったが、ウネリのあるグリーンにはてこずった。ショットの悪い時はパットしか集中できないのも情けないものだ。



翌日は、雨も上がって最高のゴルフ日和。2日目は赤城ゴルフクラブ。ここも赤城ICからすぐ近く。多少遠くてもやはり高速から近いゴルフ場は便利だ。コースからは利根川を挟んだ対岸の山並みが綺麗に見渡せる。都心に近いコースでは味わえない景観だ。丁度紅葉が山から下りている最中で秋を実感できる。このコースは赤城山の麓、なだらかな傾斜の中に比較的フラットに造られている。このようなコースは全体の傾斜で芝芽が微妙にきつくなりパットが難しくなる。さらに、10フィートを越える速さだったのでなかなか手強かったが、何故か皆が苦労している中でパッティングのタッチだけはバッチリ合って気分良し。何かが良くなると全体に調子は戻ってくるものだが、擦り気味だったアイアンも調子が戻ってきた。ところが距離が出ない。調子が悪い時はそんなモノだと諦めていたが、実は距離表示だがエッジまでの距離だったのに気づく。どうりでショートするわけだが、それも気がついたのは後半のスタートをしてから。調子が良い時であれば、すぐに気がつくのだが・・・・・。

こんな時は本当は一度打ち込みに行けばすっきりするのかもしれないが、最近は練習場にはすっかり無沙汰だ。次回辺りは何とか復調したいものだが、またぶっつけ本番ではどうなることやら。
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良く知らない歌手も、今ではインターネットですぐに分かる時代に・・・

2011-11-10 | CONCORD
Ellis Larkins & Tony Midlleton / Swingin’ For Hamp



Concordレーベルの大部分のアルバムはオーナーのカールジェファーソンじきじきのプロデュースだ。当然自分の好みに合わせての拘りのアルバムが多い。カタログも100枚を越えると急ピッチでリリースされた。その中には、何枚か過去に録音したアルバムを日の目を見させたものがある。
例えばBud Shankの“Bud Shank’s Sunshine Express”や、Richie Kamucaの”Richie Kamuca’s Charlie”などがそれに当たる。
その後、New Yorkでの録音を中心にFrank Dorritieのプロデュースのアルバムが出された。ジェファーソン路線の延長上ではあるが少し色合いの違うアルバムだ。
このアルバムのプロデュースはRuby Fisher。初めて聞く名前だ。多分Concordには初登場だろう。

インターネットを当たり前に使うようになって便利になったことがこのような時だ。すぐに調べることができる。ところがこのFishaerについては良く分からない。ということは、このアルバムがどのような経緯で出されたのかも分からない。もしコンコルドレーベルを揃えようなどと思わなければ、このアルバム自体、聴くことも買うことも無かっただろう。何か拘りを持つと新たな出会いにつながるものだ。

このアルバムの主役は2人。
ピアノのエリスラーキンス。これは、歌伴の得意な聞いたことのあるピアニストだ。
もう一人は、トニーミドルトン。これは聞いたことのない歌手だった。このアルバムで初めて知ったので、他にアルバムも持っていない。ライナーノーツを見れば、大体の人となりと当時の状況は分かる。しかし、所詮このアルバムは今から30年前のもの。その後の消息は?となると余程の有名人にならないと今まではそれを調べる手立てもままならなかった。

ところが今では、とりあえずGoogleでググッてみると何かのきっかけは掴める。特に今現役で活動していれば大体のミュージシャンは自分のWebサイトかブログを持っているので人となりは分かるようになった。そのサイトを見れば、大体はバイオグラフィー、作品、最近のニュース、そして現在の活動状況(ライブ予定)は分かる。それに加えて実際の演奏を聴いてみたければ、これもYoutubeを見れば、過去、現在の映像が載っていることが多い。更には音源だけがビジュアルつきでアップされていたりする。辿っていけば、新旧のCDやレコードの購入もできる、便利になったものだ。

さてこのミドルトンのサイトを見ると、最初はボクサーだったようだ。それが、”The Willows”というコーラスグループのリードボーカル&ソングライターに変身したのが今のミドルトンのスタートになった。その後の活躍は、舞台やテレビ、そしてライブで活躍を続け、現在に至っている。ニューヨークでは今でもライブも続けている有名な歌手のようだ。その歌いっぷりはというと、このサイトの「ジュークボックス」で聴くことができる。
典型的なソウルシンガーだが、このアルバムでの歌い方は少しスマートなクルーナーだ。
2人がライオネルハンプトンに捧げたこのアルバム。このアルバムでの歌いっぷりは、Concordレーベルの枠組みすっぽり嵌るから不思議だ。だからこそジェファーソンのカタログに加えるのを同意したのだろう。




1. Jazzland
2. Thai Silk
3. Riverboat
4. Jazz at The Fair
5. Twilight In The City
6. Ski Party
7. The Ingenue
8. Hot Spot
9. Lonely Lights
10. Sunday In Soho

Ellis Larkins (p)
Tony Middleton (vol)
Billy Popp (b)
Jack Mcallister (ds)


Produced by Ruby Fisher
Recorded at Soundmixers, New York City, N>Y> 1979
Recording Engineer Tim Bomba

Originally released on Concord CJ-134
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ゴルフには最高のシーズンだが・・・

2011-11-08 | GOLF LIFE
11月に入ったとはいえ先週末までは暖かい日が続いてゴルフには最高のシーズンだ。いつもは短パンを穿くのも10月までと決めていたが、今年はついに11月に入ってからも半袖&短パンの真夏のいでたちでプレーすることができた。今の季節、大分茶色味を帯びてきたとはいえまだフェアウェイは緑の絨毯だ。反対にラフは真夏の元気さを失って打ちやすくなっている。周りの木々も紅葉が始まっているがまだコース中が落ち葉に見舞われることはない。天気さえ良ければゴルフには絶好のシーズンだ。春の新緑のシーズンも清清しい気分になるが、秋のコースの方が勝っているのはグリーンの仕上がり具合だろう。春は梅雨前にならないとグリーンも本調子にはならない。今の時期夏の暑さに負けていたグリーンも生気を取り戻し、手入れのいいグリーンだと短く刈り込まれてそのグリーン本来のスピードを取り戻している。
グルーンの良さでは定評のあったホームコースでも最近では夏の猛暑にやられていいコンディションでプレーできる機会が少なくなっているが、先日プレーした時は10フィートを越えてやっと本来のタッチでパッティングができるようになってきている。今週は、マスターズウィークとかでトーナメント並みの12フィートを体験できるようだが、残念ながら行くことができない。またの機会の楽しみにとっておこう。

先日、富士の裾野の富士レイクカントリークラブを訪れた。このコースも手入れが良く、スピードは今ひとつだったが、グリーンのコンディションは最高であった。富士の裾野特有の芝芽に悩まされ、3パットの連発であった。これで、スピードが速かったらどんなことになっていただろうか。怖さ半分、チャレンジしたい気分半分だ。
途中、コースメンテでグリーンを修復中であった。よく見るとディボットの跡を直していたのだが、単に穴を埋め戻していたのではなく、痛んだ芝生を取り除き、根土のついた新しい芝生に埋め戻していた、どおりでボールマークの跡が全く無い訳である。ここまでメンテナンスをしているコースは、トーナメント会場になるのであれば別だが普段はなかなかお目に掛かれない。最近の効率経営でメンテナンスのひどいコースに見せたい風景であった。

せっかくのベストシーズンだが、先日背筋を痛めたせいかスイングの始動の脱力がうまくいかず、スイング&フォームを崩して完全に初心者の手打ちになってしまった。だましだましプレーしていたが、ついに先週はドライバーもアイアンもボロボロになってしまった。当たらない、飛ばない、真っ直ぐ行かないの三重苦は久々だ。幸いアプローチとパッティングの感覚だけは悪くないがスコアにはならない。今週末からは、冷え込むらしいので余計に体が縮んできそうだ。ショットの復活には時間が掛かりそうなので、せいぜいベストコンディションのグリーンを楽しむことにしようと思う。
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名アレンジの再演を聴く楽しみ・・

2011-11-07 | MY FAVORITE ALBUM
In Concert / Montreux ’79 with Bingo Miki and The Inner Galaxy Orchestra




辰己哲也のビッグバンドのライブが赤阪のビーフラットで18日に予定されている。
今回はマリアシュナイダーの曲が中心だそうだ。彼のバンドはオクテットにしてもビッグバンドにしても、過去の名アレンジの再演を基本コンセプトにしている。彼曰く、「せっかくの名アレンジをお蔵にしておくのはもったいない」と。全く同感である。過去のビッグバンドの名演をレコード(CD)で聴くだけでなく実際のライブで再演してもらえるのはファンとしては嬉しい限りだ。今後も是非続けてもらいたいと思う。
ビッグバンドはいつカムバックするのか?とよく言われている。エリントンのアルバムにもこのタイトルがあった。華やかなスイングバンドが復活するのは難しくとも、形を変えてその時代時代の名ビッグバンド、そして名アレンジ、そして名演は現在に至るまで脈々と続いている。それらの演奏を一度、一同に会して聴いてみたいものだ。

70年代の終わりに、サドメルのリーダーであったサドジョーンズも自分が育てたオーケストラを去り単身ヨーロッパに渡った。ビッグバンドの歴史も、この頃がひとつの時代の節目だったのかもしれない。同じ頃、日本に彗星のように現れたのが三木敏悟のインナーギャラクシーオーケストラだ。何枚かのアルバムを残してすぐに解散してしまったが、時代を先取りしたような新鮮な演奏だった。そして、このオーケストラは海外にも遠征して活躍し、1979年のスイスのモントルージャズフェスティバルの舞台にも登場している。この年のモントルーの舞台には、Concordのメンバーも数多く参加している。この年、ジャズの世界では何か時代の流れがヨーロッパに向いていたのかもしれない。

三木敏悟のオーケストラは、モントルーのステージで自らの作品を披露しただけでなく、実は他の名アレンジャーの作品をゲストを迎えて演奏する機会を得た。誰の企画なのかは定かではないが、名アレンジとソリストを迎えいつものギャラクシーオーケストラとはまた違った側面を見せてくれた。
一曲目はドンセベスキーのアレンジをバックにジョーベックのギター。続いてボブブルックマイヤーのThe First Love Song。トロンボーンのソロにはブルックマイヤー自身が参加している。サドジョーンズの去ったメルルイスオーケストラでも演奏した曲だ。そしてジョンファディスをフィーチャーして一曲。リチャードデイビスのビッグバンドをバックにした演奏も珍しい。偶々だとは思うが、これらのゲストの面々はサドメルオーケストラの出身。ビッグバンドの素晴らしさを、身を持ってサドメルのバンドで体験してきたメンバー達だ。
そして、最後には松本英彦を前面に、タイトルどおり「東洋からの嵐」がモントルーの舞台に響き渡った。

このモントルーの舞台で三木敏悟率いるオーケストラが披露したのが、自分達の曲だけではなく、名アレンジャーの作品の再現だった。評論家のIRA GITLERが、ライナーノーツで語っている。”A Marvelous Interaction Between The Written and The Improvised”と。この大役を日本のオーケストラが務めたのは誇りにしていいのではないか。

1. Alcazar
   Joe Beck (g)
   Composed and orchestrated by Don Sebesky

2. The First Love
   Bob Brookmeyer (vtb)
   Composed and orchestrated by Bob Brookmeyer

3. Zylvia
   John Faddis (tp)
   Composed by John Faddis
   Orchestrated by Rob Mounsey

4. Pitter Pat
   Richard Davis (b)
   Composed by Richard Davis
   Orchestrated by Bill Lee

5. Cyclone From The East
   Frutani Tetsuya (Per)
   Nakamura Toshiyuki (ds)
   Hidehiko Matsumoto (ts,fl)
   Composed and orchestrated by Bingo Miki

With Bingo Miki and The Inner Galaxy Orchestra

Produced by Norman Schwartz
Recorded in Concert July 11,1979 by Mountain Recording Studio
Chief Engineer David Richard
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スタイルを一新させて檜舞台に立つ勇気はきっと本物しかできない・・・

2011-11-06 | CONCORD
ON A CLEAR DAY / George Shearing & Brain Torff

Concordに移籍してきたシアリングがConcordレーベルの発祥の地、コンコルドジャズフェスティバルの舞台に登場した。
聴衆を沸かせるには幾つかのパターンがある。スタープレーヤーであれば、登場しただけで観客を魅了する。マンネリな演奏や歌でもそのスターの存在だけで聴衆は満足してしまう。また、大きな舞台ではお祭り騒ぎで聴衆をのせるもの簡単だ。ましてスタープレーヤーが一同に会した時などはその雰囲気だけで盛り上がるものだ。テレビでよく懐メロの特集などをやっているが、多くは自分の持ち歌をいつもと同じように歌って終わる。ただ、昔を懐かしんで拍手喝采というに過ぎず、歌う方も聴く方も何の進歩も無い。もしかしたら、お互い昔のままでいたいと言う事かもしれない。

コンコルドの舞台にシアリングが昔のクインテットで登場したら聴衆は同じような反応であったろう。ところがConcordの舞台は何もシアリングに限らずこれまでも多くのベテランが登場しているが、皆決して「昔の名前」で登場しているわけではない。フェスティバルの舞台だけでなく、レコーディングでも新たなチャレンジをしてきだ。
シアリングの登場は実に新鮮だったであろう。一体どんな演奏をするのか?すでに前年から活動を始めアルバムも出ていたとはいえ、多くの聴衆は初めてシアリングの新しいグループを聴いた。昔のクインテットのイメージが強い中、デュオの演奏で聴衆の注目を集め、魅入らせるにはごまかしが効かない。演奏の良し悪し次第でストレートに聴衆の反応が変る。

2人の演奏には何の心配も要らなかった。すでに前年からコンビを組んだシアリングとトーフの2人はすでに全体のプログラムがショー仕立てになっていた。別にショーといっても舞台装置や演出に凝っている訳でなく演奏そのものだ。要は構成が素晴らしく、聴衆を惹き付けるツボを心得ていたということだ。
最初のLove For Saleでいきなりベースのイントロから力強くピアノがスタートする。ベースの絡み方がトーフのテクニックもあり実に特徴的だ。耳慣れたシアリングクインテットのイメージとはいきなり違った展開でのスタートだ。続くアルバムのタイトルにもなっているOn A Clear Dayでは一転してスローなテンポで流れるようなピアノで始まるが、ベースのアルコプレーの絡みがまた実に絶妙だ。続いてはトーフのオリジナル曲のBrasil’79でトーフのテックニックプレーの披露だ。B面に移ると、Have You Met Miss Jones?では、シアリングの弾き語りが聴ける。Duoはひとつ間違えると特徴はあっても単調になりがちだが2人の技の競い合いは次々と続く。そして、最後の曲、Lullaby Of Birdlandでは、まさにシアリングのイメージを一新させるような演奏ぶりだ。長年築き上げたイメージを変えるのは大変だったと思うが、それもブライアントーフという良きパートナーがいたからであろう。
このアルバムの改めて聴きなおして、トーフのフレーの素晴らしさを再認識した。このトーフも最近のプレー振りが話題にならないと思ったら、このアルバムでは20代の半ばの新進気鋭のプレーヤーだったが、今ではすでに50代も後半、教職について元気にプレーも続けているようだ。この、シアリングとトーフのコンビは3年以上続いたが、歴史に残るDUOグループだと思う。

Brian Torffの少し毛色の違った演奏を


1. Spoken Introduction            Shearing 0:27
2. Love for Sale               Porter 9:32
3. On a Clear Day (You Can See Forever)   Lane, Lerner 6:13
4. Brasil '79                 Torff 4:55
5. Don't Explain               Herzog, Holiday 6:07
6. Happy Days Are Here Again        Ager, Yellen 2:52
7. Have You Met Miss Jones?         Hart, Rodgers 3:48
8. Blue Island Blues             Torff 5:04
9. Lullaby of Birdland            Shearing, Weiss 5:31

George Shearing (p)
Brain Tprff (b)

Produced by Carl Jefferson
Recorded live at The Concord Pavilion, Concord California August 1980

Originaly Released on Concord CJ-132




On a Clear Day
George Shearing
Concord Records
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久々にライブの凄さを体験した

2011-11-02 | JAZZ LIFE
Miggy + IBUKI


宮嶋みぎわ(Miggy)のオーケストラとVJOのDouglas Purvianceが共演するというので日曜日の夜に出かけてみた。場所は、Miggyオーケストラのホームグラウンドの神田の東京TUC。直前まで用事が長引き開演ぎりぎりだったが会場は立見もいる超満員。ビッグバンドの常連であるいつもの年配の客だけでなく、学生を含めて若物の姿が目立った。彼女のファンの層の厚さを感じた。春のライブはUstreamの中継で済ませたが、今回は何となく実際にライブで聴いてみようという気になった。やはり、ダグラスの共演で何かが起るような予感がしたので。

Miggyのオーケストラは基本的に彼女のオリジナル曲の演奏の場だ。彼女の曲はMCでのコメントにもあるように、彼女の体験の中から生まれてきた曲ばかり。その曲を自ら編曲し、オーケストラで奏で、時には自らのピアノで表現する。秋吉敏子と何か通じるものがある。この2人に共通した一貫した表現の仕方は、女性の方が、物事への感受性が強いという証左なのかもしれない。

彼女が語る自分自身の曲作りについて


ダグラスが参加していることもあり、今回のプログラムは彼女の曲にサドメル(VJO)の曲の取り混ぜた構成。それだけでも聴きに行った価値はあった。サドメルの曲は自分が学生時代だった40年近く前から学生バンドでも良く取り上げられていた。メンバーの多くは学生バンド出身だと思うので、彼らも昔一度は演奏した経験したことと思う。
一曲目のお馴染みのロウダウンから快調な演奏だ。MiggyのMCでもリハーサルでダグラスが入ったとたんバンドの音がどんどん変って来たと言っていた。さらに、お馴染みのセントラルパークノースでは、この曲が生まれた当時に流行ったブーガルーのリズムと踊りをダグラスが披露してくれた。これを見てバンドのノリが一段と良くなったとか。やはり同じ譜面でも、それをどう解釈し料理するかは料理人の腕次第だ。
こうなってくると、アンサンブルだけでなくソロも気合が入ってくる。先発が何か吹っ切れたプレーを繰り広げるとそれに続く2番手、3番手もそれに負けじと続く。ビッグバンドでのソロは所詮全体のアンサンブルの中の一部。フィーチャーされても手馴れた曲だと兎角ワンパターンになりがちだが、今回のメンバーのソロは明らかに違っていた。

自分が初めてサドメルのアルバムを聴いた時その洗練されたサウンドに惹かれたが、次のライブアルバムを聴いて、同じバンドの演奏でありながらスタジオ録音に無いライブ盤の熱気を感じさらに好きになった。そして、初来日した時、生のサドメルをあの伝説のピットインライブで聴いて、このバンドの凄さを更に体感したのを思い出した。この時も、ソロがノリ出すと延々何コーラスもエンドレスで続く、それに刺激を受けた他のメンバーもそれに続く。サドジョーンズのメンバー皆をのせる、そしておどけた指揮の仕草を思い出す。大きなステージではなく、小さなライブハウスの雰囲気が聴衆との間だけでなくメンバー間でも一体感を生む。ダグラスも語っていたように、この東京TUCの会場がサドメルの本拠地であるヴィレッジバンガードと似た雰囲気だ。プレーヤーもお客も一体となって音楽に集中する。このようなシチュエーションが本物のライブの凄さを創出するのかもしれない。
サドメルの曲でウォーミングアップされたバンドは、当然のようにMiggyのオリジナル曲でも元気溌剌のプレーが続く。ダグラスをフィーチャーした曲もあったが、バストロンボーンをあれほど表現力豊かにプレーするのを初めて聴いた。それに影響されてか続く榎本裕介も入魂のプレーに。きっとMiggy自身も自分の曲とアレンジが、こんな演奏になっていくのを初めて体験したのではないかと思う。久々にいいライブだった。

翌日はUstreamで、その興奮を再度味わおうと思ったが、残念ながら1stステージのみの中継。残念ながら2ndステージの盛り上がりは聴くことができなかったが、きっと初日以上の盛り上がりを見せたであろう。
そして、Miggyのアルバム“IBUKI”を聴き直してみた。確かにいい演奏だが、ライブの熱さは残念ながら感じなかった。サドメルのアルバムでさえそうなのだから仕方が無いことだが、ジャズの真髄はライブでしか体験できないのではないかという事を改めて実感した次第。

5月のライブの映像はこちらで 演奏は20分過ぎからスタート


1. IBUKI(いぶき)
2. Flowers
3. TOKYO
4. 夢
5. L.O.L. (Lots of Love)
6. Grateful lights from the sea
7. I opened that red door, and I found (Piano Solo) *Bonus Track for CD version.

宮嶋みぎわ(Piano, Composer, Arranger)
副田整歩・岡元利奈子・加藤BOB高弘・田辺秀治・中村麻里子 (Sax&Flute)
平井大貴・星加久実・徳丸雄三・山内俊吾 (tb)
永田慎裕・三浦賢・寒風澤淳・小枝克寿・藤井洋平 (tp)
粕谷謙介(Dr)
中村竜ニ(Wood Bass)

IBUKI(いぶき)
宮嶋 みぎわ
サウンズ・スプリング・レコード
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リラックスして聴くジャズは・・・・

2011-11-01 | MY FAVORITE ALBUM
Jazz For Relaxation / Marty Paich

最近は仕事を少し再開したことに加え、何だかんだと雑用が集中し毎日のように外出してゆっくり1日を家で過ごすことが無い。現役を引退して悠々自適にジャズとゴルフ三昧ができるかと思ったがそれほど世の中甘くはなかった。元々は仕事人間なので、仕事の感触が戻ってくるとまた時間に追われる生活になってしまうので、そこそこにしておくことにしたいものだ。
さて、ジャズの聴き方にも色々ある。構えて聴くジャズ、盛り上がって聴くジャズ、そして疲れた時にはリラックスして聴くジャズ。ここしばらくは忙しくて、ゆっくりジャズを聴く時間も無かったので、こんな時にはリラックスして聴くジャズが一番だ。LP時代はゆっくりオーディオ装置の前に座らないと聴けなかったが、最近はとりあえず聴くだけならば、車の中でも移動中でも聴く事ができるようにはなった。ながらであってもとりあえずリラックスするための聴き方は色々できるようになったのでありがたい。

先日の辰己哲也オクテットのライブではアレンジャーのマティーペイチが取り上げられていたが、ペイチはアレンジだけではなくピアノの演奏もアレンジ同様軽快なプレーを聴かせてくれる。このペイチは女性をジャケットに使った作品が多い。有名なところでは「踊り子」や「お風呂」だが、このアルバムも別途に横たわる女性が艶かしい。タイトルもリラックスして聴くにはそのものズバリだ。
ミディアムテンポの怪しげな感じのブルースで始まるが、2曲目からはアップテンポな軽快な演奏が続く。基本はトリオの演奏だが、曲によってはバイブとギターが加わって明るい感じに転じる。リラックスするにはゆったりしたいわゆるヒーリングミュージックが思い浮かぶが、このアルバムではその手の曲は見当たらない。軽快なノリでスイングするリズムがジャズを聴く時のRelaxationということだろう。あれこれ理屈を捏ね回すことなく、気楽に聴けるジャズとしてはお気に入りの一枚だ。

1.Dool's Blues
2.Jump For Me
3.There'll Never Be Another You
4.The Lamp Is Low
5.What's New
6.Theme From Lighthouse
7.Lullaby Of The Leaves
8.I'll Remember April

Produced by Robert Scherman
Marty Paich(p)
Howard Roberts(g)
Joe Mondragon(b)
Larry Bunker(ds,vib)
Frank Capp(ds)

Recorded at Radio Recorders, in Hollywood,June 16,1657




Jazz for Relaxation
Mary Paich
Vsop Records
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