Why Not? / Michel Camilo
先日、紹介したGRPオールスターズでドラムを叩いていたのはデイブウェックル。フュージョンドラマーの代表格であるが、ビッグバンドでもなかなかスインギーなダイナミックなドラミングを聴かせてくれた。
このウェックルも小さい頃の憧れはバディーリッチであったという。リッチが亡くなった後、リッチのメモリアルのコンサートが開かれたが、このコンサートにはジャズ界だけでなく、ロックやフュージョンのドラマーも数多く集まり盛大なものであった。もちろん、このウェックルも何度も参加している。ジャンルに関わらずドラマーにとっての憧れはバディーリッチであるのだろう。
このデイブウェックルと小曽根真のカルテットが日本ツアー中だ。ブルーノートには23日から登場だが、先週一足お先に彼らのステージを楽しんできた。最近ではライブというともっぱらジャズクラブだが、久しぶりに大きなホールでのライブであった。とはいっても会場は三鷹市公会堂、自宅から比較的近かったこともあり出掛けでみたが、このくらいの小振りのホールはどこの席でもいい感じで聴ける。箱物行政の結果、とこの町にも立派なホールがあるがあまり有効活用されているようには見えない。このように利用される機会が増えれば嬉しいのだが。
ウェックルと小曽根は初めて一緒にやった時の相性が実に良く、最近は良く一緒にプレーしているそうだ。というだけあって、他のメンバーを含めコンビネーションは抜群だった。休憩も無く、2時間近いステージを一気に盛り上げていた。
このウェックルといえば、チックコリアのグループへの参加で有名になったが、その前はミシェルカミロと一緒に演奏しており、カミロの初アルバム、French Toastにも参加していた。
ニューヨークに出てスタジオワークやセッション活動を通じ徐々に名が知られるようになったが、このフレンチトーストへの参加はドラムのピーターアースキンの推薦があったからとか。いずれにしても、このカミロとの出会いがウェックルを一躍有名にし、その後一流プレーヤーとの共演が続いた。中でも、一流ピアニストに見初められレギュラーグループへ参加することが多いというのは、彼のドラミングはピアニストキラーなのかもしれない。
カミロとの共演したアルバムも多いが、このカミロの初のリーダーアルバムにも参加している。フレンチトーストからの流れで、トランペットにはルーソロソロフ、そしてサックスにはクリスハンターの2管が加わったクインテットだが、カミロのピアノが全面的にフィーチャーされている。卓越したテクニックに裏打ちされた、ラテンフュージョンのピアノの先兵ともいえるカミロのピアノが大ブレークしている。それを支えるウェックルのドラムも、やはり並のドラミングではない。
全曲カミロのオリジナルで、作曲家としての才能も合わせてアピールしている。一足お先にマンハッタントランスファーでヒットしたWhy Notも収められ、アルバムタイトルとなっている。
フレンチトーストのアルバム同様、このカミロのアルバムも、制作したのは日本の誇るフュージョンレーベル、エレクトリックバード。日本人のアルバムからスタートしたが、この頃はニューヨークでアルバムも多く作っていた。それから30年、当時の新人達も今や皆大スターだ。
1. Just Kiddin' 5:21
2. Hello and Goodbye 6:26
3. Thinking of You 9:09
4. Why Not? 7:36
5. Not Yet 6:28
6. Suite Sandrine, Pt. 5 5:38
Michel Camilo (p)
Lew Soloff (tp)
Chris Hunter (as,ts)
Anthony Jackson (b)
Dave Weckl (ds)
Sammy Figueroa (per)
Guarionex Aquino (per)
Produced by Shigeyuki Kawashima
Recording Engineer : Ed Rack
Recorded at Clinton Recording Studio, New York on February 25,26,27, 1985
先日、紹介したGRPオールスターズでドラムを叩いていたのはデイブウェックル。フュージョンドラマーの代表格であるが、ビッグバンドでもなかなかスインギーなダイナミックなドラミングを聴かせてくれた。
このウェックルも小さい頃の憧れはバディーリッチであったという。リッチが亡くなった後、リッチのメモリアルのコンサートが開かれたが、このコンサートにはジャズ界だけでなく、ロックやフュージョンのドラマーも数多く集まり盛大なものであった。もちろん、このウェックルも何度も参加している。ジャンルに関わらずドラマーにとっての憧れはバディーリッチであるのだろう。
このデイブウェックルと小曽根真のカルテットが日本ツアー中だ。ブルーノートには23日から登場だが、先週一足お先に彼らのステージを楽しんできた。最近ではライブというともっぱらジャズクラブだが、久しぶりに大きなホールでのライブであった。とはいっても会場は三鷹市公会堂、自宅から比較的近かったこともあり出掛けでみたが、このくらいの小振りのホールはどこの席でもいい感じで聴ける。箱物行政の結果、とこの町にも立派なホールがあるがあまり有効活用されているようには見えない。このように利用される機会が増えれば嬉しいのだが。
ウェックルと小曽根は初めて一緒にやった時の相性が実に良く、最近は良く一緒にプレーしているそうだ。というだけあって、他のメンバーを含めコンビネーションは抜群だった。休憩も無く、2時間近いステージを一気に盛り上げていた。
このウェックルといえば、チックコリアのグループへの参加で有名になったが、その前はミシェルカミロと一緒に演奏しており、カミロの初アルバム、French Toastにも参加していた。
ニューヨークに出てスタジオワークやセッション活動を通じ徐々に名が知られるようになったが、このフレンチトーストへの参加はドラムのピーターアースキンの推薦があったからとか。いずれにしても、このカミロとの出会いがウェックルを一躍有名にし、その後一流プレーヤーとの共演が続いた。中でも、一流ピアニストに見初められレギュラーグループへ参加することが多いというのは、彼のドラミングはピアニストキラーなのかもしれない。
カミロとの共演したアルバムも多いが、このカミロの初のリーダーアルバムにも参加している。フレンチトーストからの流れで、トランペットにはルーソロソロフ、そしてサックスにはクリスハンターの2管が加わったクインテットだが、カミロのピアノが全面的にフィーチャーされている。卓越したテクニックに裏打ちされた、ラテンフュージョンのピアノの先兵ともいえるカミロのピアノが大ブレークしている。それを支えるウェックルのドラムも、やはり並のドラミングではない。
全曲カミロのオリジナルで、作曲家としての才能も合わせてアピールしている。一足お先にマンハッタントランスファーでヒットしたWhy Notも収められ、アルバムタイトルとなっている。
フレンチトーストのアルバム同様、このカミロのアルバムも、制作したのは日本の誇るフュージョンレーベル、エレクトリックバード。日本人のアルバムからスタートしたが、この頃はニューヨークでアルバムも多く作っていた。それから30年、当時の新人達も今や皆大スターだ。
1. Just Kiddin' 5:21
2. Hello and Goodbye 6:26
3. Thinking of You 9:09
4. Why Not? 7:36
5. Not Yet 6:28
6. Suite Sandrine, Pt. 5 5:38
Michel Camilo (p)
Lew Soloff (tp)
Chris Hunter (as,ts)
Anthony Jackson (b)
Dave Weckl (ds)
Sammy Figueroa (per)
Guarionex Aquino (per)
Produced by Shigeyuki Kawashima
Recording Engineer : Ed Rack
Recorded at Clinton Recording Studio, New York on February 25,26,27, 1985
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