Kenton with Voices / Stan Kenton Orchestra introducing The Modern Men & Ann Richards
コーラスグループとビッグバンドは、スイング時代は切っても切れない関係だったようだ。
メルトーメの歌手生活もメルトーンズというコーラスグループからスタートしたようだ。時代と共にスイングビッグバンドの終焉と共にコーラスグループも少なくなったが、モダンジャズへの変遷の中でモダンなコーラスグループが生まれてきた。代表的なグループはフォーフレッシュメン。そして、ボーカリーズで有名なランバートヘンドリックス&ロスなど・・・。
男性4人組のコーラスだと、ミルスブラザースなどいわゆるバーバーショップスタイルが主流だが、フォーフレッシュメンのモダンなハーモニーは、コーラスの世界にも一石を投じた。このスタイルはジャズの世界だけでなく、ビーチボーイズなどポップスの世界にも影響を与えたグループだ。
このフォーフレッシュマンは本格的にデビューする前、オハイオ州のバトラー大学の学生バンドで地元クラブに出演していた。その時に、スタンケントンが「ケントンのオーケストラのようなサウンドを出すコーラスグループがある」と地元のDJに連れられて聴きに行き、すっかり気に入ってキャピタルレコードに紹介したのが、彼らのデビューのきっかけだったと言われている。本格的にプロ活動を始めた彼らは結局大学では2年生になることなく、最後まで”Freshmen”のままだったという。
このケントンとフォーフレッシュメンは後にコンサートなどでも共演したらしいが、本格的なLP時代に入ってケントンはコーラスグループを加えたアルバムは作っていなかった。
本当はこのフレッシュメンとのアルバムがあってもおかしくはないとは思うのだが、フォーフレッシュメンは1955年に“Five Trombones”でアルバムデビューを果たした。このアルバムもケントンオーケストラで活躍したメンバーがバックで、アレンジもケントンオーケストラにアレンジを提供したピートルゴロのアレンジなので、ケントンサウンドそのものであったが。
そのケントンオーケストラが56年のツアーを終え、ケントンも久々にロスにいた57年の1月~3月、少し毛色を変えたボーカルグループをフィーチャーしたアルバムを作った。
ボーカルグループ“The Modern Men”の紹介であり、もう一人ケントンオーケストラのバンドシンガーであり、その時ケントンと結婚したばかりのアンリチャードが3曲歌っているボーカルメインのアルバムだ。
バックはもちろんケントンオーケストラ。編曲はクレジットには無いがピートルゴロのようだ。メンバーもアルバムにはクレジットが無いが、56年のツアーに参加していたメンバーも多く加わっている。ドラムにはメルルイス、そしてパリトンサックスにはペッパーアダムスも。特にソロがある訳ではないが低音域の歯切れの良いサウンドにアダムスが加わっていると知ると嬉しくなる。
このThe Modern Menというグループ。事の経緯からもケントンオーケストラのコーラス版なのでフォーフレッシュメンと瓜二つ。フォーフレッシュメンのアルバムといっても分からない位だ。新妻アンリチャードのお披露目。ケントンも毎日のツアーで見せている顔とちょっと違ったプライベートな顔を見せたかったのかもしれない。
1. Dancing in the Dark Dietz, Schwartz 2:04
2. Sophisticated Lady Ellington, Mills, Parish 2:32
3. Softly Beal, Greene 2:59
4. Eager Beaver Kenton 3:30
5. Women Usually Do Greene 2:44
6. After You Ellis 3:23
7. Temptation Brown, Freed 2:28
8. Walk Softly Richards, Webb 2:53
9. Opus in Chartreuse Roland 2:59
10. All About Ronnie Greene 3:03
11. Interlude Rugolo, Russell 2:36
12. Lullaby of the Leaves Petkere, Young 2:02
The Modern Men
Bob Smart
Paul Salamunovich
Tony Katics
Al Oliveri
Ann Richards (vol)
Stan Kenton Orchestra
Recorded in Los Angels, Jaunuary 17, !957 - March 4, 1957
コーラスグループとビッグバンドは、スイング時代は切っても切れない関係だったようだ。
メルトーメの歌手生活もメルトーンズというコーラスグループからスタートしたようだ。時代と共にスイングビッグバンドの終焉と共にコーラスグループも少なくなったが、モダンジャズへの変遷の中でモダンなコーラスグループが生まれてきた。代表的なグループはフォーフレッシュメン。そして、ボーカリーズで有名なランバートヘンドリックス&ロスなど・・・。
男性4人組のコーラスだと、ミルスブラザースなどいわゆるバーバーショップスタイルが主流だが、フォーフレッシュメンのモダンなハーモニーは、コーラスの世界にも一石を投じた。このスタイルはジャズの世界だけでなく、ビーチボーイズなどポップスの世界にも影響を与えたグループだ。
このフォーフレッシュマンは本格的にデビューする前、オハイオ州のバトラー大学の学生バンドで地元クラブに出演していた。その時に、スタンケントンが「ケントンのオーケストラのようなサウンドを出すコーラスグループがある」と地元のDJに連れられて聴きに行き、すっかり気に入ってキャピタルレコードに紹介したのが、彼らのデビューのきっかけだったと言われている。本格的にプロ活動を始めた彼らは結局大学では2年生になることなく、最後まで”Freshmen”のままだったという。
このケントンとフォーフレッシュメンは後にコンサートなどでも共演したらしいが、本格的なLP時代に入ってケントンはコーラスグループを加えたアルバムは作っていなかった。
本当はこのフレッシュメンとのアルバムがあってもおかしくはないとは思うのだが、フォーフレッシュメンは1955年に“Five Trombones”でアルバムデビューを果たした。このアルバムもケントンオーケストラで活躍したメンバーがバックで、アレンジもケントンオーケストラにアレンジを提供したピートルゴロのアレンジなので、ケントンサウンドそのものであったが。
そのケントンオーケストラが56年のツアーを終え、ケントンも久々にロスにいた57年の1月~3月、少し毛色を変えたボーカルグループをフィーチャーしたアルバムを作った。
ボーカルグループ“The Modern Men”の紹介であり、もう一人ケントンオーケストラのバンドシンガーであり、その時ケントンと結婚したばかりのアンリチャードが3曲歌っているボーカルメインのアルバムだ。
バックはもちろんケントンオーケストラ。編曲はクレジットには無いがピートルゴロのようだ。メンバーもアルバムにはクレジットが無いが、56年のツアーに参加していたメンバーも多く加わっている。ドラムにはメルルイス、そしてパリトンサックスにはペッパーアダムスも。特にソロがある訳ではないが低音域の歯切れの良いサウンドにアダムスが加わっていると知ると嬉しくなる。
このThe Modern Menというグループ。事の経緯からもケントンオーケストラのコーラス版なのでフォーフレッシュメンと瓜二つ。フォーフレッシュメンのアルバムといっても分からない位だ。新妻アンリチャードのお披露目。ケントンも毎日のツアーで見せている顔とちょっと違ったプライベートな顔を見せたかったのかもしれない。
1. Dancing in the Dark Dietz, Schwartz 2:04
2. Sophisticated Lady Ellington, Mills, Parish 2:32
3. Softly Beal, Greene 2:59
4. Eager Beaver Kenton 3:30
5. Women Usually Do Greene 2:44
6. After You Ellis 3:23
7. Temptation Brown, Freed 2:28
8. Walk Softly Richards, Webb 2:53
9. Opus in Chartreuse Roland 2:59
10. All About Ronnie Greene 3:03
11. Interlude Rugolo, Russell 2:36
12. Lullaby of the Leaves Petkere, Young 2:02
The Modern Men
Bob Smart
Paul Salamunovich
Tony Katics
Al Oliveri
Ann Richards (vol)
Stan Kenton Orchestra
Recorded in Los Angels, Jaunuary 17, !957 - March 4, 1957
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