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私がエリック・クラプトンの演奏を聞いたのは、FMラジオでオン・エアされていた1970年リリースのクリームのライブアルバムです。それまで、ジェファーソン・エアプレーンのフィルモアでのライブアルバムばかり聞いていたのですが、I'm So Glad.これは良い。どちらかといえば、カントリーブルースがブルースの主流だと思っていた私には、クラプトンのギターは凄いけど、これ、ブルースなんだろうかロックなんだろうかと、今は、基本ブルースだということがわかりますが、その頃は理解出来てませんでした。で、結局レヴァレンド・ゲイリー・デイヴィスとか、ブラインド・ウイリー・マクテル、リロイ・カーといった古いブルースレコードを買って聞いてました。クラプトンもこういうのを聞いてたんですけど。
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先週の金曜日、クラプトン12小節の人生という映画を見ました。クラプトンはブルースマンです。基本的には。クラプトンが在籍したジョン・メイオールのブルースブレーカーズは、ブルースを突き破るという勇ましい名前のバンドですが、84歳の今もブルースをやり続けているジョン・メイオールは、クラプトンがブルースブレーカーズを抜けた時、突然何も言わずにバンドを去ったクラプトンに対して、「なんて奴だ」と言ってますが、年月を経た今はまたステージで共演しています。映画の内容は言いませんが、よくここまで、自分のことをさらけ出せるなあという感想です。