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陽が差したかと思うと、ザッと強い雨が降って・・・。そんな梅雨らしいローテーションが何度か回った一日でした。さて、そんな午後に何気なく、小屋対岸（中崎尾根側）の雪渓に目をやると、なにやら動く物体が。
最初は、「あ、カモシカかな。久しぶりだな」くらいに思ったのですが、「いやいや、ずいぶんスリムだし、あれれ！ニホンジカだ！」と気づきました。更新担当的には、小屋で過ごす24シーズン目にして初めて目撃したニホンジカ。
北アルプスで目撃されるニホンジカ、実は高山植物への食害の観点からいうと、決して歓迎されていない部分があるのも事実です。一方で、彼ら、彼女らなりに、なにかしら理由があって移動しながら生きているのも、また事実。山の神サマがいらっしゃるのなら、なにとぞ、絶妙なバランスでこの場所に生きる動植物たちの命を守って下さい、と、お祈りする気持ちです。”出アフリカ”をした人類も、十数万年前からの移動の結果で、今は世界中に”生息”しています。そして、やはりなにかしら、”絶妙なバランス”を今も探し続けているような・・・。ふと、そんなことを思う、標高およそ2000m、霧雨の夕暮れです。
それでは本日の気象情報。
午前6時。
午後6時（気圧計が故障中です）。