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※ 2020年シーズンはキャンプ泊営業のみとなります。素泊まりを含む、小屋宿泊はご利用頂けません。どうぞご了承ください。
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※ 槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報 (必ずご確認ください)
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「えっと、なるほどなるほど。こっちが槍ヶ岳で、あっちが南岳ね。ま、歩かないけどね。飛んじゃうし~!」
個人的には、キジバトを見る機会がライチョウを見る機会よりも少ないという逆転現象を起こしているここ数年です。つかず離れずの距離で居てくれるキジバトに、ついつい話しかけてしまいます。
「下界はやっぱり暑いのかい?食べ物あるかい?さっき、こっちのベンチでパン食べてる人いたから、パンくずあるかもよ~」
一瞬、古いロープを置きっぱなしにしていたかな?と近づいてみたら、見事にトグロを巻いたスネークさん。直射日光ではなく、雲越しの柔らかい光が鱗干し!?にはちょうどよい温度でしょうか。数日前にはニョロニョロ歩いて!?いるのを見てビックリさせられたのですが、よ~く顔を見てみると可愛らしいつぶらな瞳です。槍平の守り神かもしれませんね。
更新担当が槍平に入った最初の年が1996年。今シーズンは25年目のシーズンになります。2020年はコロナ禍という予期しない形ではありましたが、これまでのシーズンとは全く違う時間の流れの中で、いわば”夏安吾”の意味を体感するようなシーズンにもなっています。鶯をはじめ、鳥たちとの距離もずいぶん近く、見事な鳴き声に聞き入ってしまうこともたびたびです。人間以外の生き物がいかに多くここで生活しているのかを再確認させてもらった後で、ツキノワグマだけを害獣扱いすることには戸惑いも感じています。「なにを甘い考え持ってるんだ!事故が起きてからでは遅いぞ!」という意見には、まったく反論が出来ません。小屋でも今日の夕方からは花火を鳴らし、大きな鐘を鳴らしながらキャンプ場周囲を巡回しています。私たちと彼らの間に絶妙なディスタンスが保てるように、「槍平の鐘の音が聞こえたら、それ以上は近づかないでいてくれ」と、願う夜です(当面は午後9時過ぎにも鐘を鳴らします。キャンプ場ご利用の皆様、ご了承下さい)。
それでは本日の気象情報。
午前6時。
午後6時。