Google Earthを使って、滝谷を上空からみた画像です。画像内の説明は以下の通りです。
薄い水色の楕円・・・渡渉点A(滝谷避難小屋側) 渡渉点B(藤木レリーフ側)
濃い青色の線 ・・・7月30日現在の滝谷の流れ
白い線 ・・・登山道
赤い線 ・・・滝谷内のルート
黄色斜線部 ・・・2018年7月豪雨で落石・土砂崩れ危険地帯となった部分
大岩 ・・・ライブカメラ設置箇所
7月30日現在の渡渉点Aです。水量は少なく、通過に問題はありません。
渡渉点Aから大岩(ライブカメラ設置箇所)方面を見上げたところです。黄色の斜線部分を上流へ登ってしまう登山者がいますが、いつ動いてもおかしくないような、軽自動車大から冷蔵庫サイズくらいの不安定な岩が多数あり、非常に危険です。7月30日現在の滝谷内のルートは赤線で示した部分です。標識リボンがついたポールが立っていますので、見落とさないように歩いて下さい。
この画像は大岩(ライブカメラ設置箇所)の上方から渡渉点A方面を見下ろしたところです。
こちらが渡渉点Bです。画像上部、白い矢印が見えているのが藤木レリーフ側(槍平・槍ヶ岳方面)です。本日現在、渡渉点Aよりも渡渉点Bのほうが水量は多くなっていますが、水流の中の石を踏んでの渡渉が可能です。
渡渉点Bを藤木レリーフ側から見たところです。
対岸の岩に書いてある矢印の通りに歩くと、まもなく藤木レリーフの前に出ます。
2018年7月豪雨では、滝谷においてもこれまでにないような土石流が発生し、大岩の上にあったライブカメラも流されてしまったほどです。沢内は上部から流出してきた堆積土砂で歩きづらくなっている他、特に渡渉点Aよりも上部については土石流がそれまでの流路を深く削ってしまったため、水流の両岸に不安定な岩や土砂の斜面を作り出しており、危険な状態です。画像内赤線で示したルート以外へは立ち入らないようにして下さい。また、増水時に渡渉点A、B以外の場所を探して沢内を上下に移動することも非常に危険です。登りの場合も、下りの場合も、最初の渡渉点での渡渉が不能であった場合は、無理をせずに引き返して下さい。
また、毎シーズン滝谷には避難小屋側の流れに架橋していますが、本日現在、架橋候補の場所はすべて黄色の斜線の危険地帯しかなく、架橋した場合、登山者をその場所へ誘導することで落石にあうリスクを増大させてしまいます。また、架橋作業そのものが非常に危険なため、現在は架橋を見合わせています。本日30日現在の水量であれば、問題なく通行出来ますので、沢内の標識に従って通行して下さい。大雨による増水で渡渉困難・渡渉不能状態となる恐れがある場合には”登山道注意情報”を、明らかな増水で渡渉不能となっている場合には”緊急登山道情報”として小屋ブログで発信いたします。また、ライブカメラ画像は皆様にもご覧いただけますので、平常時と比べて明らかな増水が見られる場合は入山中止も検討して下さい。