象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花
ねむの花を見ると松尾芭蕉が「おくのほそ道」で詠んだこの句を思い出します。
芭蕉が最上川や象潟を歩いたはのは丁度梅雨の季節でした。
五月雨(さみだれ)を集めてはやし最上川
これは芭蕉が山形県の酒田で詠んだ有名な最上川の句です。
当時の象潟(秋田県にかほ市)は、入江に無数の島々が浮かぶ景勝地
でしたが、その後、地震で水面が隆起して陸地になり、今は水田になり、
芭蕉の時代の面影はありません。
昔を偲んで、ご近所のねむの花と松島の写真で
こんな合成写真を作ってみました。
わたしは60年前、「おくのほそ道」と、同行した弟子、曽良の「曽良旅日記」
を手に1年がかりで芭蕉の旅をたどったことがあります。
象潟や酒井は丁度梅雨の季節でした。あれからもう60年!!
思い出は尽きません。