最強の官庁はどこ？そう聞くとあなたは何をイメージしますか【新型コロナと権力 内務省が官庁の中の官庁と呼ばれた時代】

新型コロナで安倍首相が緊急事態を7日宣言した。
しかし、実際は指定された都道府県知事が運用する。
何故？

第二次世界大戦以前は内務省が最強で官庁の中の官庁として、日本の内政を支配していた。
言い方を変えれば権力を国が支配していた時代に、強い行政権限を持っていたのが内務省。
例えば治安維持法により特高警察で日本が支配されていた時代、その元締めが内務省。
その反省と言うか、GHQの下で中央集権を解体され、地方自治が成立した。

権力は権力を求める。
しかし、このテーゼ知ってか知らないのか、国の動きは遅いとマスコミは合唱。
都道府県の首長も国の対応を望む。
国が強い権力持って良いのだろうか。

それは、多分お金の問題かもしれない。
地方は、その負担をしたくない考えが見え隠れする。

皆で国が補償せよと大合唱。
それに、異見を発すると袋叩きに会いそうだ。
でも、こんな時だから少し考えてみよう。

今、東京都は、権力を持っている。
都が独自で自粛対象の指示をする。
例えば美容室・ホームセンターなどの休業要求を検討していた。
そんな権限まで、私たちはいつ渡したのだろうか。
そして国と調整できなければ東京独自の運用をする勢いだ。

例えば小池さんに権力を持たして大丈夫なのだろうか。
政治家は、税金を自分の金の様に使う。

TVで流れる小池さんのお知らせ広報（CM）は、まるで選挙活動の様に感じるのは私だけ？
ニュースで見る小池さんは何故かウキウキしている様に思えるのは私だけ。
オリンピック延期決定まで、新型コロナ対策が出遅れたと思うのは私だけ？

都知事選は今年の7月。

他の首長の発言とあまりに違う気がする。

あのロックダウン発言は何だったのだろうか？
そんな事を出来る権限を、いつ私たちは渡したのだろうか。
あなたは行政の長であって、ジャンヌ・ダルクではない。
行政の長は、法律の執行者であって、法の支配を受けるべきなのだ。
民衆の情緒にあわせて、法律を無視するお隣さんの様になってはいけない。

まあ、箸にも棒にもかからない、ダメな首長もいるけどね。

中国が都市封鎖をしたとき、一党支配の強権力を感じた。
ふと、天安門事件の時、鄧小平さんが「中国では100万人死んでもたいしたことはない」と言い放ったらしい事を思い出した。
毛沢東も「1億人死んでも、中国にはまだ7億人いる」と言ったと言われている。
そういう価値観を持っていると言うこと。

民主主義は、決定まで時間がかかる。
コストもかかる。
しかし、自由がある。
それを支えるのは市民だ。
そしてオープンな議論で、多様な意見を言える風潮が必要だ。
しかし、今のマスコミ、特にテレビなどは同じ方向の発言をしていれば、安心という本音が覗いているような気がする。
色々な方面から評論している様には思えない。
みんな同じように思える。

例えば、新型コロナ対策で韓国政府は、早々と全世帯の7割にあたる1400万世帯に最大9万円を支給すると発表した。
日本も韓国の様に多く支給を早く決めるべきだと一面の真理を言う。

しかし韓国は4月15日に総選挙が行われる。
この選挙の意味は大きい。
今後の韓国の政体を決める重要な選挙なのだ。
穿った見方をすれば、現政権にとって選挙対策としてお金をばらまく格好の理由・機会。
そんなコメントをTVでは見た覚えがない。
実際支給は4月15日の総選挙後に補正予算を組んで支給すると言う。
確かにTVでそんな事を言うと、沢山のクレームの電話が来るのだろう。

皆で同じ方向に流れている時は、ひと時で良いから少し立ち止まって見よう。
少しでいいから、疑ってみよう。

戦争などの危機の時こそ、言論が守られるかは大事な話。
過去を忘れてはいけない。
新型コロナは戦争の様だ。
そんなときほど疑ってみよう。

すみません。
なお、個別攻撃をするつもりは無く、疑う例をあげたまでですよ。
一応念のため。