野鳥にもやさしい風力発電であってほしい・・・

私たちが使っている電気、野鳥たちが犠牲になっている!たかが鳥なのか・・・。

ラムサール湿地の野鳥たちは、ひと安心!

2023-10-20 19:14:34 | 日記

ラムサール条約登録湿地・大山上池下池に近接する加茂地区における風車建設計画が撤退!

ー山形県鶴岡市より発表ー10月16日 

『鶴岡市加茂地区における(仮称)JRE加茂風力発電事業計画について、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社より事業撤退を社内決断した旨、本日午後に、本市に対して報告がありました。本市といたしましては、豊かな自然環境や歴史・文化的環境等の保全と再生可能エネルギー導入促進との調和を図ることは重要な課題でありますので、今後ともその両立に向けて取り組んでまいります。』令和5年10月16日 鶴岡市長 皆川 治

写真上:ラムサール条約登録湿地 大山上池・下池(引用:鶴岡観光ナビより)

「皆様に署名活動を呼びかけて1年弱、ラムサール条約登録湿地を含む環境が、これ以上壊されるのを食い止めることができて、本当に良かったです。これからも再生可能エネルギー開発と自然環境保全のバランスを考えながら、ひとりひとりの声を集めて大きな流れを作っていきたいと思います。ご協力ありがとうございました。」日本野鳥の会山形県支部 支部長:細谷千鶴子(日本野鳥の会山形県支部ホームページより) 

 今年で登録から15年になるラムサール湿地の大山上池下池は、マガン、ヒシクイ、マガモ、コガモ、コハクチョウなどの水鳥が毎年2万羽以上が渡来する14haと24haの農業用ため池です。遠く北の繁殖地から越冬のためにやって来るこれらの野鳥たちにとっては、居心地が良くて、かけがえのない場所に違いありません。周辺の田んぼで落穂などを餌として食べ、外敵から身を守るために、池をねぐらにして休息をとる毎日です。そして初春、気温が上がってくると、また北の繁殖地に戻って子育てをすることを繰り返します。今回は幸いにも、越冬場所近くの風力発電計画が断念されましたが、この上池下池に渡って来る途中には、巨大な風車が回っている場所があるようです。海を越えて飛んで来て、海岸や山の尾根の風車に弾き飛ばされるカモたちもいるでしょう。そのような実態もほとんどわからないまま、野鳥たちへの配慮のない無分別な計画が後を絶ちません。風車を建ててはいけない場所の法的なゾーニングを急ぐなど、実効性のある対策が急務です。そのためにも、風力発電問題に取り組む団体のネットワーク組織を作り、自治体や政府への働きかけが必要です。自然エネルギー推進と野鳥対策を並行して進めることは、政府や事業者の抵抗が予想され、容易ではないでしょうが、まずは分別のない事業計画を無くすためにどうするかを真剣に考えたいものです。形骸化した環境アセスでは野鳥たちを守ることはできないため、まずは事業計画が妥当かどうかを審査する法的制度が必要だと思います。

 



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