東北2県二つの風力発電計画に反対
Opposed two wind power generation projects in Miyagi and Fukushima prefectures.
Locals are anxious and demanding that the plan be stopped.
◆「高さ180メートルの風車を最大10基建設」市民団体が風力発電事業の計画中止求める。
土砂災害や景観の悪化懸念~宮城・気仙沼市
Windmill construction causes landslides and landscape degradation.
宮城県気仙沼市で計画されている風力発電事業について12月20日、「気仙沼の森と海を守る会」など4つの団体が市長に風力発電計画の白紙撤回を求める要望書と8529人分の署名を提出しました。気仙沼市北東部の羽田地区の市有地や市有林では、東急不動産が高さ180メートルの風車を最大10基建設する風力発電事業を計画している。要望書では、土砂災害や住民の生活と健康への影響、それに徳仙丈山の景観の悪化を懸念しています。
「気仙沼の森と海を守る会」の松本まり子代表は「地元の人たちが、これだけの不安を感じ、中止を求めるということを市長に届けることができた。市長も何らかの形で受け止めてくれたのでは」
気仙沼市長は「(事業者側が)さらに住民の皆さんに説明したいと聞いているので、今後の展開をしっかり見ていく必要がある」 市民団体では1月28日に県に対しても計画の中止を要望することにしています。(引用:東北放送より)
◆会津若松市・背炙山の風力発電 風車建設中止を求める署名を市へ提出。周辺には絶滅危惧種も。
60 windmills planned for Mount Seaburi in Aizu Wakamatsu City.
Endangered Birds Golden Eagle and Hodgson’s Hawk-Eagle Worried About Bird collision
and the occurrence of disasters is also.
福島県会津若松市にある背炙山(せあぶりやま)では、稜線に沿って発電を目的とした風車の増設が計画されている。一方、環境保護の観点から中止を求める動きも出ている。12月19日に会津若松市の市長に手渡されたのは、背炙山での風車の建設中止を求める6000人を超える署名。
会津若松市の東部にある背炙山は、強い風が吹き風力発電に適した場所で、2015年から8基の風車が稼働している。会津若松市には、4つの事業者が合わせて60基ほどの風車を背炙山に建設する計画を出している。背炙山周辺には絶滅危惧種の「クマタカ」のほかに、国の天然記念物の「イヌワシ」など希少な鳥類の生息が確認されていて、建設中止の署名を提出した「背炙山風力発電建設中止を求める会」は風車に鳥が衝突するバードストライクの発生や生息環境への影響を指摘する。また建設計画エリアの近くには土砂災害警戒区域があるため、災害などの発生を懸念している。背炙山風力発電建設中止を求める会は「安全性など市独自で調査するぐらい、この建設計画は正しかったのか、もう一回市をあげて検討して欲しい」と話す。会津若松市では、署名とともに受け取った事業者が進める建設計画に対する意見や質問などについて2025年1月に回答する予定。(引用:福島テレビより)
【ブログ作成者から】
高い買電価格が保証されている間に、儲けるだけ儲けようと、ゼネコンや商社が別会社を作って、競うように海山を物色している様子が浮かびます。そこにはCO2削減目的など微塵も感じられません。風力発電を増やしても温暖化防止には効果がないことを事業者も十分わかっている上で、事業者は「私たちの地球の未来を救うために!」と、住民に説明するしかないのでしょう。
もうひとつ、エネルギー自給率を高めることを事業者はよく言います。ところが2024年の今年は、自然エネルギー(風力、太陽光)の送電カット要請が過去最高?だったようです。電力会社としては、「そんなに発電してもらっても受け入れられないよ!」ということでしょう。さらに、原子力発電も再稼働されたり、新規建設の話もあるようで、ばかでかい風車がますます無用の長物化に向かっている気がするのは、私だけではないようです。エネルギー自給率向上の本気度が疑われます。
さらに、今の風力発電計画は、自然環境を荒らし、災害を誘発し、地域を分断させるなど、ひとつもメリットを感じないどころか、デメリットばかりです。自治体は法令に照らした対応しかできず、何か事が起きないと対処しないお役所仕事です。それを補っているのが、風力や太陽光の発電事業に危機感を持って注視している市民団体です。地元の自然や文化、人々の暮らしと健康を大切にするという気持ちは、自治体の長や議員よりも強いことを宮城や福島の市民団体の行動を見てよくわかります。社会的に意義ある行動であることを自信を持って進みましょう。(と、私自身にも言い聞かせています)
We want wind power to be wild birds friendly.
Association to protect wild birds from wind power
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