野鳥にもやさしい風力発電であってほしい・・・

私たちが使っている電気、野鳥たちが犠牲になっている!たかが鳥なのか・・・。

今日の響灘は穏やかでした。

2023-12-10 20:18:03 | 日記

12月とは思えない暖かな今日、北九州市若松沖の響灘は、本当に穏やかな海で、この海域に25基もの巨大な洋上風車が建つとは思えない景色でした。海岸では、20年の長き間、野鳥の飛翔を阻んできた10基の風車も撤去され、以前の穏やかな景色の中、多くの釣り人がいました。2023年12月10日

 響灘洋上風車建設の中止を求めている私たちですが、先日、その事業者からコメントが届きました(コメントが返ってくるとは思っていませんでしたが)。私たちが中止を求めた理由に対する具体的な言及はなく、建設後1年間の調査結果を見てから、と言っているようでした。建設後の調査は全くの偶発的な野鳥の死骸発見しかできない、実効性のない調査であるにもかかわらず、それを正当化しているようでした。事業者としては、事業を進めていくには、そう言うしかないのでしょう。(それにプラス他の事業者への気遣いも)

 それにしても、北九州市がこの海域に洋上風力発電を誘致しようと考えなければ、若松沖響灘は穏やかで、遠くの島の景色は私たちに安らぎを与え、飛び回る野鳥たちには居心地のよい海なのですが・・・。

 国内では多くの人たちが、風力発電による健康被害、自然破壊、優れた自然・歴史景観を損なうことに異議を唱えています。そんな方たちと情報共有を行いながら、連携しながら、これからも野鳥被害について追及していきます。

 11月20日、野鳥の会北九州支部の会員さんが、遠く離れた八幡東区の皿倉山(標高約620m)から響灘の巨大クレーン船を撮影していました。10月末にこの海域に入港したSEP船(1600トン吊クレーン搭載)で、洋上風車の基礎工事に着手したとの報道を見ました。この海域を泳いで移動するカンムリウミスズメも、越冬のために飛来したカモメたちも、年中生息するミサゴたちも、「なんだこりゃ!」と戸惑っているかもです。(下の写真は12月13日撮影)

(財)日本熊森協会さんが、響灘洋上風力発電建設中止の署名集めをしていただいています。山も海もひとつの自然でつながっています。海上の風力発電だからといって、無関心ではいられない思いからのご協力に感謝です。



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