オメガねこ

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「盾」 と 「矛」 ②

2020年07月31日 | 安全保障
 映画でも武士が「手盾」を持って戦っている姿はあまり見た事は有りませんが、甲冑も「盾」に含まれるとしたら「矛盾」は有りません。日本刀は両手で持つのが基本なので、「盾」は身に付けるしかありませんが、日本刀と「手盾」の組み合わせは「矛盾」と言えます。

 昭和憲法を経典にしている日本国は「専守防衛」を基本にしています。本来の「防衛」は攻撃が担保されて初めて可能になるのですが、「専守」なので「盾」のみで防衛し、しかも「盾」を攻撃に使用したら教義に反する事になります。専ら守るのが「専守」なので、敵が「盾」にぶつかって怪我をしないように《危険!ここに盾が有ります!》と注意書きをしなければ「九条教の信者」から「クジョウ」がきますw

 しかし、日本国はこの経典を守りませんでした。自衛隊や警察が居るのにハングルで「일본에서는 납치는 범죄입니다!일본은 방어 하 고 있습니다. (←MS翻訳:日本では拉致は犯罪です!日本人は守られています。)」と被害者の衣服に書かなかったために、北朝鮮による拉致被害者は「専守」の対象にはならず、その多くは未だ返っては来ません。帰って来た拉致被害者も守ったのではなく、北との一時帰国の約束を破って取り戻しただけです。但し、日本国は「北朝鮮」を国家として認めていないので約束を破っても国際条約違反にはなりません。

 韓国に対しては日本も国家承認していて、その韓国は北朝鮮を韓国の一部としている事から、国際法上は韓国に「拉致被害者救出」の義務が有ります。少し前までは、韓国は「防共の盾」としての利用価値が有った為、日本国は韓国に強く言えず、拉致被害者は「盾」の犠牲になったと言えます。「盾」によって日本人を守ることが出来なかったのは「矛盾」と言えます。まさに、「助けるテダテが無い」とはこの事です。

 日本は憲法で「矛」を持つ事が禁止されていますが、日本刀には「盾」の機能もあり、ツバがその役割を果たします。日本刀の切れそうに見える部分は、敵の太刀を誘導する為に使い、ツバで受け止めます。これなら憲法違反にはなりません。

 攻撃に使わなければ憲法違反にならないので、核ミサイルも保持するだけなら「合憲」です。民主主義を信じるのなら、民主主義で選択された政府が「使わない核ミサイルの保有」を宣言すれば、その保管は合憲と言えます。

 これは、科学的帰結であり、科学は未来を決定しません。将来の選択肢を提供するだけです。民主主義を信じる人には、否定する事は出来ない事実です。




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