オメガねこ

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「核抑止力」 と 「平和憲法」

2022年05月08日 | ニュース
 「平和憲法」の愛好家である「違憲共産党(注)」は、ウクライナ危機から学ぶ最大の教訓として「破綻した核抑止力論」を展開しているようです。ここで確認しておきますが、「核抑止力」とは、核兵器保有国が仕掛ける戦争を抑止するので無く、非保有国からの反撃を抑止する力を言います。また、核保有国同士の「核抑止力」は、核の使用を抑止するだけであり、戦争を抑止する力は無いと思われます。

(注)「違憲共産党」は元の「日本共産党」です。志位和夫委員長が「有事の際には(違憲の)自衛隊を活用する」と主張し、自分が今まで解釈していた「平和憲法」には従わないとする「違憲共産党宣言」を尊重しました。


 ロシアによるウクライナに対する「軍事侵攻(慣例では、戦争と言う)」は、現在の所「核抑止論」の正しさを証明していて、核保有国である露国は自国の「核抑止力」を信じて「特殊軍事作戦」を展開中です。それは、核を保有していない宇国に戦争を仕掛けても、米国やNATOは対露戦に直接参加していない事からも明らかなように、今のところ「核抑止力」は有効に機能していると言えます。

 若しも「違憲共産党」がこの事実を以って「核抑止論の崩壊」を主張したとすると、宇国による露国への反撃(自衛戦争)を指すと思われます。まともな思考力があれば「宇国が核を保有していないから攻撃された」と考えるのですが、自衛戦争を以って「破綻した核抑止力論」を展開できるのは流石に東大を卒業し「全日本民医連理事」だっただけあります。

 高校に通った事が無い私には思い付かない考えですが、東大卒委員長の「核抑止力論」とは、「核保有国から攻撃されたら、直ちに白旗を揚げ降伏すべきであり、自衛戦争をしてはいけない。」のようです。但し、これも一応「核抑止論」が文法上は成立しています。つまり、「核保有国の攻撃に対する、自衛戦争を抑止する」と云う事で、ウクライナ軍が抵抗した事から「核抑止力の崩壊」とも言えなくもありません。

 また、この委員長は少し前までは「平和憲法」で戦争を抑止できると考えていました。確かに平和好きな仏教国であるチベットは、戦争を回避して中華圏に入る事に成功したようで、その後の焼身自殺を含む犠牲者がどれだけいたかは判りませんが、これも「絶対に正しい共産主義」の為なら止むを得ないかも知れません。

 違憲共産党が「平和憲法」の呪文を唱えて中国共産党と仲良くできるかどうかは判りませんが、現に核保有国が領海・領空侵犯をしているので、「自衛隊の活用」などと「核抑止力」を自ら崩壊させるような事を言わずに、昔のように、祝詞でも呪文でも良いので、「平和」を唱えて中国の領海侵犯を止めて貰いたいと思います。




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