オメガねこ

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「平均寿命」 と 「平均余命」

2020年07月29日 | 雑感
 「武漢肺炎」による日本での死亡者は1000人ほどで、その平均(中位)年齢は80才代であり「日本人の平均寿命が80才ぐらいだから、騒ぐ必要は無い」と言う人もいますが、「平均寿命」とは「現在の0歳児の平均余命」なので、比較対象にはなりません。つまり、80年後に死ぬ0歳児と、現在の80歳の老人を同列に扱っている事になります。

Z歳の平均余命=Σ【Y=Z~最高齢】(Y-Z)・Y歳の死亡数/Z歳の人口

 「Σ【Y=Z~最高年齢】(Y-Z)・Y歳の死亡数」を「Z歳の以上の定常人口総数」とし、例えば、
80歳の「平均余命」を計算するには「Z=80」とし、(Y-80)に80歳以上の「現存する全世代」に於けるY歳の死亡数を掛け合わせた値の総和です。「Y歳の死亡数」とは、80歳からY歳までの(Y-80)年間「生きていた人」の人数で、「80歳から最高齢迄」を1歳ごとに計算します。

 但し、
「生命表諸関数の定義」では「Z歳以後死亡に至るまでの間に生存する年数の和を、Z歳以上の定常人口総数と言う」とされているので、私の理解と同じ事を言っているのかどうかは判りませんが、定義された「定常人口」の計算式は、生存曲線を積分」する事で得られると説明されていて、理系の私からすると意味が解りません。生存曲線を積分しても、その区間の総人数しか得られないので、半減期(中位数)は判っても平均余命は計算できないような気もします。これは、「文系」と「理系」の思考回路の差かも知れません。

 実際に80歳以上の定常人口総数を計算するには、「Y歳の死亡数」は1年間の死亡数なので、毎日同率で亡くなると仮定し、年央の値(Y歳+6ヶ月:Y+0.5)に近似させ、

Σ【Y=80~最高年齢】(Y-80)・Y歳の死亡数=(80.5-80)X80歳死亡数+(81.5-80)X81歳死亡数+(82.5-80)X82歳死亡数+・・・+(最高齢+0.5-80)X最高齢死亡数

になります。面倒なので実際には計算していませんが、これをH30年の80歳の人口で割った「80歳の平均余命」は、定常の条件下では恐らく「簡易生命表」と同じく 9年くらい になると思います。

 「Z歳の平均余命は、Z歳以上の定常人口の総和を、Z歳の人口で割った値」。若しかしたら、理系の私の解釈が間違っているかも知れませんが、その時は謝りますので「指摘」して下さい。

 それは兎も角、日本の65歳以上の人口は3600万人で年間死者数が123万人なので、65歳以上の死亡率は「3.4%」になります。今回の「武漢肺炎」での65歳以上の死者数は800人ほどで、65歳以上人口対死亡率は「0.002%」になります。この800人が全員「本来死ぬはずの無い人」だったとしたら、文系の人に言わせると「年間123万人だった平年死者数が123万800人に急増した」事になります。

 理系の私には、この程度の差は「誤差の範囲」にしか見えません。人一人の命でも大切で無視はできないと、私を「非人道的な人でなし」と責める人がいるのなら、その時は謝りますので「指摘」して下さい。但し、その人は「自動車の運転」を直ちにやめて下さい。今でも年間数千人が自動車事故で死んでいます。




2 コメント

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Unknown (小平次)
2020-07-30 10:34:16
こんにちは!

私は文系なので難しい計算式はさっぱりわかりませんが、123万800人は文系の私にも誤差の範囲にしか見えませんww

>>今でも年間数千人が自動車事故で死んでいます

この比較の意味も通じない人がたくさんいて困ります(*_*)
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Unknown (yk-soft-85)
2020-07-30 14:13:40
やっぱりねw
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