オメガねこ

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「神話」 と 「憲法」 ⑦

2021年03月20日 | 法律
 憲法前文の終段には、

「・・・日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」

と書かれていて、何やら先達は「神話」を実現する誓いを立てたようです。

 ところが、実際に行ったのは「他力本願」と「小銭稼ぎ」です。

 この場合の「他力本願」は、阿弥陀仏による本願ではなく、「平和を愛する諸国民に依存する決心」のことです。阿弥陀仏は人を救うのが仕事であり、その能力は十分に持ち合わせていて「悪人こそが救われるべき」とする宗派も有るくらいです。それは、ある人が困った時に、その人が「善人」ならば人間が救う事も可能ですが、「悪人」の場合は人間が救うには困難が伴い、この困難を超える困難は無いとされていて、「阿弥陀仏の本願力」に頼る他はないからです。

 私はまだ「阿弥陀様」のお世話になった事は無いのですが、それは私が「善人」だからかもしれません。

 それは兎も角、この「誓い」は「神話 と 憲法 ①~⑥」に書いた内容に対するものですが、「諸国民の公正と信義に信頼」していているのなら、何も大そうな誓いを立てる必要はなかったと思います。帝國日本の民間人を大量虐殺した、最も「公正と信義」に信頼のおける米国との安保条約さえ成立すれば、日本の「崇高な理想と目的」は既に達成したとも言えます。

 現在の日本でも、これを知ってか知らずか、「民族浄化」や「領海侵犯」等をしている近所の国で「小銭稼ぎ」に精を出している企業があります。戦前・戦中のアメリカ精神を、戦後の日本が引き継いだのかも知れません。

 「矛盾の無い憲法」から、この実態を「合理的に解釈」すると、「信頼できない国では小銭稼ぎをしても憲法違反にはならない」と言えます。

 「憲法の各条項」は、この「憲法前文の意義」に従って書かれているので、条項の文面には違反していないとは言っても、「前文の意義・原理」に違反している場合は、明らかに「憲法(の精神)違反」となります。勿論「誓った」のは先達であり、この憲法が保障する恵沢は子孫に与えられています。「小銭稼ぎ」は、この「憲法」を創作した「アメリカ人の精神の意義」に従っているだけなのかも知れません。

 日本国憲法とは言っても、単なる「占領統治法」の援用に過ぎないので、アメリカの顔色を見ながら「小銭稼ぎ」をするのも、有りかもしれません。




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