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リアル釣り★スタ 29

2014-04-17 09:48:00 | お魚図鑑

リアル釣り★スタ  29
矢沢   『ZERO』にインタビュー出演。 au店長さんありがとうございました。

【サクラマス】桜鱒

サケ目サケ科に属する魚。 サツキマスの河川残留型(陸封型)に対する呼称である。太平洋北西部を中心に分布するが、北から順に、オホーツク海沿岸から朝鮮半島・北日本まで分布し、いくつかの亜種が知られる。 名前は北海道庁によって命名され、産卵期の婚姻色が由来となっていると言う説や桜の開花時期に遡上するからなどがある。

基本的には、海に下って回遊し30~70㎝ に成長、産卵時に遡上する降海型の魚であるが、一生を淡水で過ごす河川残留型 (陸封型)もいる。4月から6月頃に遡上し 9月から10月頃産卵する。他のサケ科魚類と同様冷水域に生息するため、寒冷な北海道や東北などの緯度高い地域では降海型が多いが、中部以南の緯度の低い地域では標高の高い冷水域に陸封される傾向が強くなる。降海後1年で成熟し生まれた川に帰る。海洋での回遊範囲や移動経路は十分に解明されていないが、表面水温8 ℃から13℃の適水温域を沿岸寄りを群れでオホーツク海付近まで回遊し越夏していると考えられる。千島列島の東側の北部太平洋での捕獲例はほとんどない。

一般に降海型は大きく成長するが、河川残留型(陸封型)は比較的小型のままである 。降海型は幼魚期の1~2年を河川で過ごし、この頃の体側面には大型で小判形した暗青色の斑紋(パーマーク)が数個以上並ぶ。降海の時期は3月から5月で10㎝から15㎝程度に成長した頃で、海に下る前になるとパーマークは消え体色が銀色になり 、「スモルト」「銀化(ぎんけ)」と呼ばれ る。以降、成魚となるまで体色は銀色のままだが、繁殖期になると桃色(桜色)がか った婚姻色が現れる。一方、河川残留型( 陸封型)は幼魚期のパーマークが成熟しても残る。湖やダム湖などで通常の河川残留型(陸封型)よりも大きく成長する個体も あり、成長に伴ってパーマークがなくなり降海型と同様の外見になることがあり 、「銀化ヤマメ」などと呼ばれる。これとは別に、河川残留型(陸封型)の中にパーマークがない無斑型の個体が混ざる地域があり、突然変異型と考えられている。 カムチャッカなどの高緯度の寒冷地域では、低水温のため成長が遅い事から河川での生活期間は長く、スモルト化するまで3年を必要とする場合がある。

長らく河川遡上後は餌を食べないとされてきたが、近年は遡上後も餌を食べると判明した。河川では河畔林からの落下昆虫や流下する水生昆虫を主な餌とするが 、底性生物やプランクトンも餌としてい る。海洋では、顕著な魚食性を示しイカナゴやイワシなどの小魚やプランクトンを捕食しているが、種苗放流されたシロザケの稚魚は重要な餌となっている。放流魚に於いてスモルト期の大きさの差は 、海洋生活開始後200日程度で解消し漁獲サイズには影響しないが、回帰率には影響を与えており大型個体ほど回帰率が高くなる。河川遡上時期に母川から遠く離れている場合、どの様な行動をとるのかは解明されていない。

日本での産卵時期は9月から10月頃で、産卵床は湧水性の河床ではなく水通しのよい砂礫質の河床に形成された粘着性の無い卵を生む。体内卵数は、サクラマスで約4000個、ヤマメで約200個。降海型個体は産卵活動を行うと死亡するが、河川残留型個体は死亡せず多回産卵魚となり翌年2回目の産卵を行い寿命が尽きる。