薔薇の表情が素晴らしい折り紙が、宅配便で届きました。「裏の方が折り紙らしくて好きです」という手紙の書き出し。「また。入れる箱によっても表情を変えます。人間と同じね」「今回の120個は「夏と海」がテーマ。それで、箱は小さな水玉にしました。」手紙と、キャンデーとおいしいあたりめが添えられて。
「釜石生まれ、室蘭育ち」の私に、今回の3・11の出来事を期に、室蘭栄高校時代の友人が、折り紙とメッセージを送ってくれています。3月に釜石の追悼式に行った時には、「折り鶴」とチョコレートを持参して、現地でお会いした“釜石人”の方々とお話をしながら手渡してきました。とてもいい、交流が出来ました。
さて、手紙には・・・、
「故郷を愛して暮らしていた人々、昨年は、熱さも、寒さも、殆ど感じることなく、必死に過ごされてきたことと思います。そんな方々に、この薔薇を見て一瞬でも、きれい、と心の緊張を解いていただけたらと思っています。」
「サンプルのバラは、しろ色は、祈りを。みず色は、涼しさを。あかね色は、パワーを。き色には、宝くじに当選するように。との願いを込めてあります。でも、宝くじは買わなければ当たりませんので、300円入れておきます。」
「100個のバラを作り終えた時は、精も根も尽きましたが、とても豊かな気持ちになり、他に何もいらない、と思いました。でも、一人でいいから、きれいだね、頂戴、と言ってくれる人は必要です。その一人からまた次の人へと、今、わたしの周りには、その絆が芽生えています。そんな人たちのお陰で、もう20個、創ることが出来、全部で120個です。二つの箱に収めて、発送できる日を待っています。」
こうして届けられた、実物を前にして朝から思わず、高校時代のことやら、現在は札幌住まいをされている北の大地のことなどいろいろと思い巡らせました。
「釜石への送り先を決めて連絡するのは、7月になってからにして下さい」とのこと。行先はもう、決めさせていただきました。この北の大地からのメッセージを添えて送ろう!と思います。
目のケアのため、一か月休養するという。これからの時期は、ライラックが咲き誇るさっぽろ、北の大地は一気に初夏のすがすがしい気候になることでしょう。梅雨がないところが、羨ましいです。くれぐれも、ご自愛ください。